若い。
なんたって若い。
そう、彼らはほぼ自分の半分の年齢なんだから。
なーんてしんみりしている足元の様子・・・。
8月3日~4日に掛けて長野県の高校生の夏季登山で登ります。
といってもこの時期は夏休み真っ只中なはず・・・。
そうなんです、彼ら40数名は自らの意思で参加したとのこと。
『おめーら夏休み中の部活は?』と聞くと全員帰宅部(笑)
夏休み二日間限定の登山部の結成!
天気も一日晴れて最高の登山日和になりそうな予感。
なんと、本日の宿泊は頂上の富士館!
一日目で頂上までアタックしてしまう“若気の至り”に付き合わないといけない。
(;´∀`)・・・だ、大丈夫だよきっと
五合目を出発したのは11時過ぎ。
“若気の至り達”なら4時間半くらいで着いちゃうかもしれない。
六合目、新七合目と順調に登ってきた。
新七合目で休憩を取ったときの事だ。
下山してきた知らないお姉さんが生徒達と挨拶を交わした時だ。
『今日スザンヌ登ってるよ~さっき八合目ですれ違った(=゚Д゚=))』
( *゚д゚)♂ざわめく思春期真っ只中の野郎達。
これテンションの急上昇、使わない手はない。
『おまえらスザンヌに追いつきたいか!?会いたいか!?』と促す。
『YE------ d(゚∀゚)b ------S!! 』
・・・聞くまでもなかった
それから八合目までイケイケ(笑)
思春期ってすごいね(・∀・)
見ての通りの快晴が拍車を掛ける。
八合目到着するもスザンヌは居るはずも無い。
同じように頂上へ向かってるとよっぽどのペースじゃなければ追いつかない。
“若気の至り達”の切なる思いは八合目でも下山者にリサーチはかかさない。
すると一人が有力な情報。
下山者のお兄さんが頂上で撮った写メを赤外線でゲットしたのだった!
沸き返る八合目。
『いる!スザンヌはいる!』
しかし、このガイドさんは一部の盛り上がりで全体のペースを乱したりはしない。
そう、内心『スザンヌに会えるかもしれない』とフツフツとテンションを上げててもだ。
途中からペースを上げられない女子生徒達、高山病の症状が出てきたメンバー達を待たなければならない。
後方から先生方もケアして登ってきてくれてるのに、スザンヌには感けてられないのだ。
九合五勺の小屋を過ぎたところで最後の大休憩。
↓は『今から九合五勺なうするから入れ~』の写真
下りてきたお兄さん達に何故かヤンキースタイルをリクエストする思春期達。
小一時間ほど休憩しただろうか・・・。
16時もまわり少し肌寒くなってきた頃、残りの生徒達がここで追いついた。。
よし!ラストはみんなでゴールだ!
頂上へ向け登り始めて10分程経った頃だったか、頂上から山ガールと思しき三人の女子と男性一人が下りてきた。
(;`∀´)僕は一目でわかりましたよ。スザンヌだってね。
で、ここで葛藤。
見たところカメラも無いしプライベートで登ってるんだろうなと推測。
こんな時に自分だったら大量の高校生に群がれたら絶対嫌だ・・・。
しかし、スザンヌに会いたい一心で登ってきた猛者どもにもご褒美をくれてやりたい・・・。
そして運命の瞬間。
下りてくるスザンヌの姿を見ると本当に良く頑張ったなと・・・。
日頃登山をしない女の子が日帰りで頂上まで行ってすぐに下山するって事は相当辛いことだろうと思った。
『よくここまで登ってきたねぇ おつかれさま』と労ったら
スザンヌ凄いナチュラルな笑顔で『ありがとうございます♪』。
ファンでなくてもこれから応援してやる!ってなるシュチュエーションだコレ(笑)
ザックも色違いで オ ソ ロ
しかし、思春期達想いを抑えきれずにすれ違いながら写真やらおねだり。
終いにはスザンヌ、マスクしちゃって背中向けた(;´Д`)
『これはマズいな』と思い、苦渋の思いで生徒達に進めと促す。
そして振り返るとスザンヌは下山して行った。
↓真ん中のピンクのお嬢さん
本当にスザンヌに会えたことでエナジーを超回復した彼等。
(・∀・)イイネ!!共感
17時過ぎに全員無事に頂上へ到着。
出迎えてくれたのはダイヤモンド富士ならぬダイヤモンド剣ヶ峰。
生徒達が全員富士館へ入った頃、東側には影富士が出てきた。
綺麗に裾野まで影が伸びている。
こりゃ天の川最高に綺麗だろうなと・・・思っていたが・・・
富士館は7時になると外出禁止になるのだ!
ヽ(`д´;)/ ヤバイ!こんな天気の良い日に7時に軟禁は受け入れられない!
この時18時過ぎ。
急いでカレーをかきこみカメラ片手に剣ヶ峰へ向かう。
食事を終えた生徒達にも『影富士見とけ!滅多に見れるもんじゃないぞ』と一応ガイド(笑)
そして馬の背へ向けて猛ダッシュ。
さすがに日本のてっぺん、空気が薄くてすぐに息が上がる。
振り返ると遠方まで影富士が伸びて思わず息を飲んだ。
西側はこんなにドラマティックな雲の海。
もう言葉にならないです。
そして測候所横へ駆け込む。
すでに18時40分前、走って戻る時間を逆算すると撮影時間が無い!
鉄梯子を登ると、僕は眼前に広がる絶景に向かい無意識に大声を出し叫んでいた。
『ぁ、アホーーーっ!!!!』 (コレマジで)
日本の一番高いところから独り占めする夕焼け。
こんなプレミアムな体験をしないで一生を終える人もいる。
普通に生きていると辿り着かない、何か違った物の見方や考え方の引き出しを与えられた気分だ。
毎秒刻一刻と変わる夕景。
このスケールだと地球の回転をより実感する。
10分余りで100枚くらいシャッターを切っていたが、時計を見ると18時54分。
やっべ!猛ダッシュせねば。
トイレ前まで帰ってきたのが18時58分。
これでもかっ!てなくらいのストライドで走ってきたので息が追いつかない。
さぁ、明日に備えて『修学旅行状態』の寝床へ向かおう。
日本で一番色濃いコントラストを目に焼き付けて・・・。
明日は3時半起きだ。
久しぶりに長編になってしまいましたが、最後まで読んで頂いてありがとうございました。
つづく!
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