7月6日に登ってから約3週間後、富士宮口へガイドでカムバック。
今回は某私立中学校の富士登山のガイドで登ることになった。
前日の夜に一路、富士宮市へ向けて出発。
一人遠足な気分でテンションは上がり、眠気をごまかしながらなんとか富士川SAへ到着。
20代ならごまかせたであろう眠気もここらへんでピークを迎えてしまい小一時間寝る…。
富士ICへ向かうこの直線から見る富士山(iPhoneで撮影)
8時過ぎに富士スカイラインに入る。
車内の外気温計はなんと20℃!
避暑度がハンパない(笑)
しかも超が何個も付きそうなくらいの快晴。
七曲の駐車場から測候所まで手に取るような距離感。
8合目からの上の小屋もよく見える。
こうやってダラダラと5合目まで登り下界を見下ろすと雲の絨毯。
この5合目で標高は2400メートルある為、登山前の高地順応には持ってこいである。
一時間程度のんびりしているだけで高山病のリスクはグッと抑えられる。
余談になるが、幸運にも高山病は今まで一度も発病したことがない。
入念に準備することもないし、不眠のまま登頂したこともある。
高山病を誘発してしまう条件は幾つか考えられるが、個人的には体質・体調に因るところが大きいと思う。
今シーズンはトータルで数百人の方をガイドしたが、圧倒的に子供の方が高山病に掛かりやすかった。
大人はある程度呼吸を自制できるが、子供に呼吸法を言い聞かせても実践できないのが現実。
いくら呼吸法を説いても子供は自分のペースでひた走るものなのだと思うほうが気が楽(笑)
この日の生徒さん達との待ち合わせ時間は13時。
快晴のまま登山できれば言う事が無かったが、そうは問屋(富士山)が下ろさない。
正午を過ぎたあたりから断続してガスが上がって来た。
14時の集合時には辺り一面乳白色の上、雨もポツポツと降ってきた。
iPhoneのweathernewsで雨雲を確認すると眼前に『えらいこっちゃ』が迫っている!
中学3年生200名余りの内、女子生徒22人を担当。
今日はこの子達を新7合目の御来光山荘まで引率ガイド。
出発時に写真のお姉さんに集合写真を撮ってもらう。 ※写真はお姉さんより提供
5合目出発時にはそれなりの雨が降っており全員雨装備。
7割の子がゴアテックス装備なのに感心感心。
ザックカバーにゴミ袋装着率も7割なのはご愛嬌(笑)
スタートして6合目へ向かう最中、疲れない歩き方と高山病リスク低下の呼吸法をレクチャー。
5合目~6合目までの登りが色々と体験してもらえるので、あの坂は僕の絶好の講座ポイントです。
(これ見よがしに疲れる歩き方と、肩でハーハーゼーゼーと呼吸してくれる・笑)
6合目を少し登り始めたところで雨が上がる。
ガスも晴れて、宝永山も姿を見せてくれた。
雨の中登る子供達の姿を見兼ねてか、富士山からプレゼント。
なんとダブルレインボー!
ガイド中なのでiPhoneで撮ったけど、iPhone4のカメラが何だかんだで一番重宝する。
みんなテンションが上がったところを写真のお姉さんに撮ってもらいました。
※写真のお姉さんより提供
その後湧き出したガスに囲まれながらも『えらいこっちゃ』雨もなんとか耐え凌いだ。
どこにいるかわかる? ※写真のお姉さんより提供
無事に7合目御来光山荘へ到着。
自分もこれくらいの歳で山上ヶ岳から和佐又山まで学校登山で縦走させられた経験がある。
やはり友達・仲間で登ると楽しいんだわ。テンションも自然と上がる。
みんな自分の寝床へ案内されるとテンションも上がってなんだか良い雰囲気。
昔を思い出してついつい微笑んでると程なくして夕食。
実は今回非常に幸運だったのが同じガイドメンバーに、エベレスト登頂女性の世界最高齢記録を持つ渡邊玉枝さんが同行されていたこと。
wikipediaやYahoo!人物名鑑にも載るようなお方である。
(僕の右斜め前でカメラから隠れている方)
登山関係の本を読み漁った時期に玉枝さんの著書も読んでいたので超感激。
そしてもうひとつの幸運は“写真のお姉さん”こと、和田さんに会えたこと。
ほぼ山と星の写真しか撮らない僕にとって、彼女が撮る“人”の写真にはハッっとさせられた。
ちなみに僕は“人”の写真撮るのは大の苦手(笑)
晩御飯のカレーを食べ終えた頃、外には上がったばかりの月の姿。
ザックからカメラを取り出して数枚撮ってみた。
月の光と高層雲が少しあるので天の川までは集光できず。
アンタレスはあんなに光ってるのに…。
北天の北斗七星もご覧の通り。
時間が早すぎたのかもしれない(この時20時前)
21時頃までトイレ前で和田さん、先生、小屋の便所番(シンタ君)と夜景を見ながら話し込む。
みんな順々に寝床へ向かうが、結局僕は22時頃就寝。
起床予定は3時。
3時に起きてみると、この数時間で天候は一変。
外はガスだらけで雨も降っている。
こりゃ新7合目から頂上までは無理っぽいんじゃないか…というのが直感。
iPhoneで雨雲を確認。
(;´∀`)・・・ビックリするくらい雨だらけ・・・。
しかも伊豆半島周辺に『なんじゃこら』再発。
気圧配置を見ても快方に向かわない主旨を伝え、ガイドと先生方交え協議。
朝方6時を過ぎて小康状態に下山するという判断で落ち着いた。
結局7時に横殴りの雨の中下山開始。
これもまた富士山。
この生徒さん達と頂上まで行きたかったけどやむを得ない。
いつかまた思い出して大人になった時にでも富士山へ足を向けてくれれば…。
そんな風に記憶の片隅へ潜り込むのもガイドの役割だと僕は思う。
5合目へ到着した時に『また登ろうな』とみんなに声を掛けると生徒さん達はバスへ直行。
来年は1つしたの学年がやって来る。
その時はみんな無事に登頂できたらいいなと思いながら富士スカイラインを下った。
明後日(7/31~8/1)は某企業の労働組合の登山ガイドだ。
★下山時にこの周辺一帯に大雨警報が発令されていたらしい・・・。
車の中からその大雨を撮影したので面白半分にご覧下さい。
撮ってる本人も全身ビショ濡れになった挙句パンツ一丁で楽しんでます(笑)
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どこにいるかわかる? ※写真のお姉さんより提供
無事に7合目御来光山荘へ到着。
自分もこれくらいの歳で山上ヶ岳から和佐又山まで学校登山で縦走させられた経験がある。
やはり友達・仲間で登ると楽しいんだわ。テンションも自然と上がる。
みんな自分の寝床へ案内されるとテンションも上がってなんだか良い雰囲気。
昔を思い出してついつい微笑んでると程なくして夕食。
実は今回非常に幸運だったのが同じガイドメンバーに、エベレスト登頂女性の世界最高齢記録を持つ渡邊玉枝さんが同行されていたこと。
wikipediaやYahoo!人物名鑑にも載るようなお方である。
(僕の右斜め前でカメラから隠れている方)
登山関係の本を読み漁った時期に玉枝さんの著書も読んでいたので超感激。
そしてもうひとつの幸運は“写真のお姉さん”こと、和田さんに会えたこと。
ほぼ山と星の写真しか撮らない僕にとって、彼女が撮る“人”の写真にはハッっとさせられた。
ちなみに僕は“人”の写真撮るのは大の苦手(笑)
晩御飯のカレーを食べ終えた頃、外には上がったばかりの月の姿。
ザックからカメラを取り出して数枚撮ってみた。
月の光と高層雲が少しあるので天の川までは集光できず。
アンタレスはあんなに光ってるのに…。
北天の北斗七星もご覧の通り。
時間が早すぎたのかもしれない(この時20時前)
21時頃までトイレ前で和田さん、先生、小屋の便所番(シンタ君)と夜景を見ながら話し込む。
みんな順々に寝床へ向かうが、結局僕は22時頃就寝。
起床予定は3時。
3時に起きてみると、この数時間で天候は一変。
外はガスだらけで雨も降っている。
こりゃ新7合目から頂上までは無理っぽいんじゃないか…というのが直感。
iPhoneで雨雲を確認。
(;´∀`)・・・ビックリするくらい雨だらけ・・・。
しかも伊豆半島周辺に『なんじゃこら』再発。
気圧配置を見ても快方に向かわない主旨を伝え、ガイドと先生方交え協議。
朝方6時を過ぎて小康状態に下山するという判断で落ち着いた。
結局7時に横殴りの雨の中下山開始。
これもまた富士山。
この生徒さん達と頂上まで行きたかったけどやむを得ない。
いつかまた思い出して大人になった時にでも富士山へ足を向けてくれれば…。
そんな風に記憶の片隅へ潜り込むのもガイドの役割だと僕は思う。
5合目へ到着した時に『また登ろうな』とみんなに声を掛けると生徒さん達はバスへ直行。
来年は1つしたの学年がやって来る。
その時はみんな無事に登頂できたらいいなと思いながら富士スカイラインを下った。
明後日(7/31~8/1)は某企業の労働組合の登山ガイドだ。
★下山時にこの周辺一帯に大雨警報が発令されていたらしい・・・。
車の中からその大雨を撮影したので面白半分にご覧下さい。
撮ってる本人も全身ビショ濡れになった挙句パンツ一丁で楽しんでます(笑)
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すでに、なつかし〜く読ませてもらいました♪
返信削除写真のお姉さんです(笑)
山小屋のトイレ前で...撮影している水本さんのカメラを覗き込んだ時、すごく感動したのを覚えています。
星空や風景の写真、どれも美しくて私には撮れない(見たこともない)ものばかりでした。
おもしろいですね、写し出す人によって違った世界になるから。
来年も学生さん共々、お世話になりますね (uu)
みんなで頂上目指せるのを今から楽しみにしています♪