世界遺産の山を歩く 山楽部

2013/04/26

富士山頂からアレが見えた (2012/7/15~16)

前回から引き続いて、俗に言う『連チャン』というやつです。
五合目へ戻り、ツアーのお客様をバスまで送り届け、お別れの挨拶をした後
五合目のレストハウスへダッシュ。
もう次のツアーは到着済。

【前回】富士宮口オープン(2012/7/14~15)

この日のツアーで来てくれた同級生一行とも目配せし、妙に恥ずかしい空気(笑)
小一時間は休憩できそうだったので、しばらく歓談。

集合した時点では、まだ雨はパラパラしているものの、何とか登れそう。
ただ、いつ降ってきてもいいようにレインウェアで出発。
六合目の少し手前、歩き方や呼吸法、高山病の予防について説明してます。


天候が回復して欲しいという願いむなしく、結局この後雨が降り出しました。
なので、山小屋に着くまで写真撮れてません。
二日連続でこの天候、僕は慣れていますが、ツアーのみなさんには少し申し訳ない気持ち。
やっぱり登るのは雨風のない晴れた日に限るからです。

なんとか無事に山小屋へ到着。
そして、温かいカレーをみんなでいただきます。


7月と言えども、太陽が沈んだ後の富士山の気温は一桁。
金剛杖の焼印の辺りはほんのり暖かいので、冷えた足には快適暖房。


晩御飯も食べ終えて、20時の消灯後外に出ると天気は回復傾向。
星空も覗いてきたので、明朝は御来光見れそうな予感。


翌朝は午前二時半起床、出発は午前三時。
胸突山荘から富士宮口の山頂鳥居までは、順調に行って小一時間で行ける距離。
富士山山頂の剣ヶ峰までは一時間少々で着いてしまうという、“好立地”なのです。

山頂部にくるとなかなかの強風。


この風では剣ヶ峰は難しいな…ということで、頂上浅間大社奥宮前で御来光を待ちます。
でも、こんな感じ(笑)

ガス晴れるかな…

おっ、晴れてきた

御来光が昇る前の僅かな瞬間、後ろを見ると影富士が出ていました。(わかるかな?写真左)
剣ヶ峰もほのかなピンク色に染まって綺麗。


そして昇ってきました、幻想的な滲み御来光。
前日(7/15)は見れなかったので、僕も感慨ひとしお。


富士登山のために練習登山を積み重ねてきた同級生達も万々歳。


さて、今回の表題の山頂からアレが見えた、そのアレ。
ドレ?山中湖?

違う違う

江ノ島?

違う違う


この方向、都内です


少し寄ると…さぁ、わかった人!?


はい、ドーン!スッカイツリー様!
はるかむこうに太平洋が見えてるのもレア。


画角的にはこんな感じです。
がんばってズームしてようやく撮れるレベルなので、スカイツリーでさえ肉眼で見えていても
10人中6人がわかる程度です。


ゲートブリッジの向こう、方位的にはディズニーリゾート?
もうひとつ向こうに見える朝霞に巻かれたビル群は千葉市内あたりかな?


横浜市内の向こうには風の塔~海ほたるから延びる東京湾アクアライン。
房総半島の向こう、九十九里から太平洋が見える。


こちら山中湖。
遊覧船の「白鳥の湖」も“点”でございます。


こちらは河口湖。
左下の登山者の比較も面白いなと思って撮りました。
御坂山塊から向こうは甲府盆地、見事に雲で蓋されております。


あれは…どこの山?
富士山から見ると奥秩父の最遠部にも見えるけど…どこ??


お鉢巡りをしながら、あーでもないこーでもないと言いながら恒例の集合写真。
剣ヶ峰をバックに撮った後、いよいよ下山開始。


今回のツアーは静岡・富士宮口から山梨・河口湖口へ越境するコースなので、
下山道は吉田ルートへと下山していきます。


晴れていれば下界へ飛び込んで行けそうな下山道。
この辺は本当に気持ちいい。


本八合目まで下りてくると、雪の壁。


何層にも降り積もった経過がよくわかります。
結局この塊は融けながらも、シーズン最後まで残って見事万年雪化しました(笑)


六合目手前まで下りてくると、快晴。


下山道と登山道分岐まで来ると、山頂部は超快晴!


7/14から7/16まで連チャンましたが、これをこなしていくといつの間にか身体が富士山仕様になっていくので、7月初旬~中旬に多少無理してでも連続で登ることが必要。
よく一生に一回の富士登山と言われますが、ガイドには一日に二回の富士登山は当たり前の世界。
全く嫌じゃないからできるけど、普通に考えると理解し難いと思います(笑)

苦労をかき消すような体験が待っているので、苦しいことがあってもすぐに上書きできるというか、
富士山にいるとすべてがポジティブに作用してくるのって、やはりパワースポットだからなのかな?


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