世界遺産の山を歩く 山楽部

2013/04/20

幽谷の赤井谷 【その2】

久しぶりの連作になりました。
幽谷の赤井谷【その1】はコチラ

わかりやすいように前回行程だけ図解にしておきました


本当に満足な山歩きになり、写真の枚数も多くなるのは致し方なしでした。
目や耳や鼻で感じ取れるものが多すぎて、それに比例して押し込むシャッターも増えると。
写真見てるだけで、また舞い戻りたくなります(笑)


さて、長丁場なので先を急がなければなりません。
実は登山口に辿り着くまでに、時間制限通行止めに引っ掛かってしまった為、
一時間以上遅れての10時半スタート。

行程的には日没(18時過ぎ)に登山口へ戻れるように組んでいたので、
最悪の場合谷から急勾配を登って稜線に出るエスケープも考慮していました。


季節柄、野草や野花の旬な頃だったのでしょうか、シハイスミレ?が綺麗に咲いてました。
スミレは種類多すぎてややこしいです。


徐々に高度を上げながら谷を遡上していくルートなのですが、
途中渡渉するまではなだらかなブナ・ヒメシャラの森を歩いていきます。


まだ葉の繁っていないこの季節だからこその明るい森


一見立ち枯れと思いきや、枝先には新芽を宿すブナさん




葉が繁り出すと水面にも空は映らなくなるので、この季節はこの季節で、歩けてよかったのかも。


そうこう歩く内に左岸への渡渉。
こちらも雰囲気のある木橋。


幅は広い所で50mはありそうでした。
何回も言いますけど、水は本当に綺麗。


この谷の真中に威風堂々としたミズナラがありました。
根は浮いたままなので、上流から流れてきてここにこうやってたまたま立った?
ゴーロの中に一本逞しいやつだ。


少々の作り込み感はありますが、この周辺もしっかり整備されていました。


左岸へ渡り切って…


後ろを振り返ると、日本庭園の侘び寂び。
枯山水のルーツって案外こういうものを屋敷の庭でも愉しむためじゃないの?


少し多い気もしましたが、ご丁寧にペンキのマーカーされているので、少々では迷いません。


葉の隙間から漏れる青空も見てみたいなと思いました


抱きしめてきました
抱きつく相手がいないので、木に抱きつくしかありません
笑うところですよー(笑)


誰かに見られてる気がすると、ヒメシャラさんの眼でした
思わず写真撮らせてもらいました


谷の至る所にナメ床、ナメ滝が沢山あり、遡上しても素晴らしい景色がありそうです。


だいたい5~6mくらいかな


立派なサルノコシカケ
サルノコシカケは樹木病原菌としての一面もあるので、この木もそう長くないうちに
枯れてしまうか腐ってしまうかの末路が待ってます。
既に枯れた木に生えた場合は立派な森の分解者になる側面もあります。


左側が ( ´_ゝ`)プッ を左右反転させた顔に見えて仕方ないです
※どう見てもわからんと言われますが…


時計を見ると13時半。
谷へ下りてきてから一時間少し歩き通しだったので、ついにお腹ペコペコで遅めの昼食。


樹皮のランチプレート
食べてるものは雰囲気ありませんが、全力でこの瞬間を楽しまないと、という趣旨です。


無作為に腰を下ろした場所でさえ、目の前はエメラルドグリーンの水が流れてます。


夏は泳いだら絶対気持ちいいだろうなぁ…


お昼ごはんも半時間ほどで畳み、ここから始まっていく急登に向けて歩き出します。


東側を見上げるとブナとヒメシャラの向こうには奥駈の稜線


西側を見上げると釈迦ヶ岳へ向かう“本ルート”の稜線。


地図には出てこない沢を渡渉し、


ここは西大台か…(参照)
西大台に優るとも劣らない原生の森です。
夏にかけて苔生すとまた違った雰囲気になりそうな感じです。


ここらへんで【その2】は完結させておいたほうが、後の尺がスムーズにハマるので、
ぶった切って〆ますが、わかりやすいように【その2】を図解にしておきました。

もうね、ぜんっぜん進んでない(笑)


この後は急登開始、奥駈道の稜線へ出て深仙ノ宿へ、そこから釈迦ヶ岳の山頂あたりまで
【その3】で予定してます。


( ´∀`)はい!まっだまだつづきそうです(笑)


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