さて【その1】で前フリにしていた、月の在り方を見直す山行について。
この日は(5/19-5/20)は快晴中の快晴でお決まりの星景写真を撮影に登りました。
が、しかし満天の星空は21時を過ぎると満月明けの明るいお月様が昇ってくるのです。
星撮り屋には天敵でしかない月。
星の写真を撮るようになってからは避けていた月ですが、今回進展がありました。
まずは、星が出るまでの間に近畿最高峰からの夕焼けを眺めます。
望遠で八経ヶ岳山頂を確認すると誰もいなかったので、この日は僕が近畿で一番高いところから夕焼けを独り占めしていました(笑)
ここから眺めるマジックアワーは何度見ても感動します。
数枚御覧下さい…
海に沈む夕陽も格別ですが、世界遺産・熊野古道に沈む夕陽はそれ以上に格別です。
果無山脈へ沈んだ太陽に『明日の朝また会おうな』と別れを告げ、
東の空から昇ってくる蠍に『また会ったな』と挨拶。
月が出るまでの2時間余り、“いつも通り”小屋周辺をウロウロして撮影です。
この日は気温の落ち方が緩やかで14~15℃をキープしていました。
まずは小屋前から鳥居…
少し前までは半分以上雪に埋まっていた鳥居
時計を見ると20時半過ぎ。
そろそろ月が昇ってくるので暖かい飲み物で暖をとり時間国見八方覗へ。
テン場まで出ると月が昇ったばかりだった
まだまだ星も粘ってる(笑)
大普賢・行者還岳方面
肉眼で見ると実際はこんな感じかな…
月が昇るにつれて一帯に月光が飽和し…
目の前には幻想的な未だかつて見たことの無いしっとりした“もうひとつの夜明け”
自分の心がこんなに打ち震える瞬間なんてそうそうあるもんじゃなくて
シャッターを押す手が震えてしまいました…(レリーズはザックの中へお忘れに)
荒々しい雲海を見せてくれたことはあるけど、
薄い白絹を纏ったようなこんなしっとりとした夜は初めて見た。
眼前の情景に夢中になっている間に、僕の背には今まで見えなかったモノが姿を見せた。
いつもは闇に溶け込む立ち枯れの姿。
月の灯りがこんなに眩しく感じたのは久く、心を落ち着かせようにも胸踊ってしまう。
小屋の前まで戻る頃にはヘッデンが必要なくなっていた。
なんとも綺麗な夜に迷い込んでしまったな、こりゃ。
『お月よ、今まで避けててごめんなさい』
(;´∀`)・・・この度、わ、和解しました。
つづく
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こんにちは。弥山の夜美しいですね。どれも持ち帰りたくなるような写真です。1枚お借りしてリンク張らしていただけませんか?
返信削除マスターさん>
返信削除ありがとうございます。
他の方にもこの弥山の夜を見て頂けるのでしたら、
どうぞどうぞ!喜んで!
ケスンュシさんこんばんは。今日は快諾いただきありがとうございました。どれもすばらしい写真なので選択悩みました。リンクも完了したので、ご確認下さい。またおじゃまします。
返信削除マスターさん>
返信削除あんなに大きな写真貼って頂けたとは!
『ありがとうございます』過ぎて言葉になりません…。
何と言っても奥駆のスタートとゴール地点のお宿&中華家さんですから、喜んで僕もリンク張らせてもらいますね^^
毎度でございます。
返信削除「もう一つの夜明け」 写真のタイトルにぴったりですね。
ほんと写真を見ているだけでは太陽なのか、月なのか
わからないほど・・・
雲海までもがはっきりと見えるんですもんね。
照らし出された木々が昼間のようにくっきりと
見えているのも月光のお陰。でもそのバックに星が
映っているのが最高です。
近畿で一番高いところから、日の入りと日の出が見える
だけでも凄いのに、月の出までがこれほどまでに
感動的なんて・・・・
私もこの夏、行ってみよう~と思います。
テカポさん>
返信削除コメントありがとうございます。
まさに写真のタイトル通りの情景でした。
言葉は簡単ながら、一生忘れられない夜になりました。
月も侮れないと思い知らされましたし、
何よりも新しい目線を授けてくれた弥山にまたまた感謝です。
立ち枯れも被写体として撮ってきましたが、納得いくのは皆無…。今回はまさに月光様様でした。
秋にでも星撮りご一緒にどうですか?^^