【その4】を下書き保存し放置したまま数日…。
今年の富士登山のツアー説明に九州を縦断していました。
そろそろ富士山のネタを書きたいので、それまでの山行をどうにかしないと。
さて、【その4】まで伸びに伸びてしまった今回の弥山。
前回の【その3】では月と無事めでたく和解しました。
そして、先日の夕方に別れた太陽と再会です。
実はこの日のもうひとつの目的、ハッブル宇宙望遠鏡の肉眼視と明け方の惑星集合を
撮影したいなとも企んでいたのです。
が、ハッブルの南天通過時間である2時57に起きるべく目覚ましをセットしたのに
またお寝坊ちゃんをしでかしてしまいまして、朝の4時半まで熟睡。
起きた頃には外が少し白んでしまい惑星集合は東の空へ溶け込んでしまっていました。
まんまるの太陽が一秒一秒形をくねらせ昇ってくる
昨日の夕方別れたばっかりなのに、駆け足で反対側へ廻り込み東の地平線へ
手前の行者還岳から大普賢岳と小普賢岳の山稜
滅多に見れないこんな綺麗な情景をバックにたまには自分撮り。
写真もそこそこに御来光を拝みつつ、朝の散策。
朝食を摂ってもまだ6時半なので、八経ヶ岳へ。
先日弥山小屋の西岡さんと話をしている時に話題になったのが、
八経ヶ岳山頂付近の木の伐採について。
八経ヶ岳山頂は近畿最高地点ということもあり、眼下に広がる景色は雄大そのものです。
もちろん写真を撮るには最高の場所に挙げられます。
が、その最高の景観を撮る為に不法に伐採する輩がいます。
この問題は全国的にも起こっている事象で、登山者強いては写真家のモラルも問われています。
そうです。八経ヶ岳周辺の不正伐採を確認に行きました。
確かに山頂付近には不自然な切り口の木が数本あったような…。
鞍部から見上げる八経ヶ岳
この付近からはオオヤマレンゲの自生地
近年の鹿の食害から守る為に環境省と奈良県・天川村が敷設した侵入防護柵のエリアとなります。
歩くこと15分、あった…
そして山頂
確かに、八経の山頂は360度開けてない。
でも、わざわざ鋸持って登って切る必要なんか一切ない。
登る前から『あそこの木切って写真撮ったるねん』っていう気持ちがないと山師でもないのに鋸なんて持って登らんやろ。
山へ写真撮りに登ってる者としては非常に悲しいし、同列に見られてしまう事が悲しいなと。
邪魔と思うならなんでもやっていいのか?
そういう人間は恐らく下の世界でも同じ事をしている。
この写真の真ん中にシラビソやらトウヒがあっても何も苦に思わない。
自然を生かす構図で撮ってこその山岳写真・風景写真だと僕は思う…。
そしてこのままの状態で数年、数十年放置するとこの山頂付近のトウヒやシラビソは
やがて立ち枯れ朽ちてしまうかもしれない。
その結果山頂が360度のパノラマになっても、それは自然が作り出したもの。
人間が無理矢理捻じ曲げた自然の姿など語るに及ばない。
山頂から南は南奥駈の縦走路が本宮まで延々と続いている。
右から明星ヶ岳・七面山・仏生嶽・孔雀岳・釈迦ヶ岳・・・大峰奥駈道の核心部南端
釈迦ヶ岳の頂上には???(クリックで拡大してみて下さい)
しまいにはこの錫杖も邪魔だと糸鋸で切り落とす輩が現れるかもしれない(それはないか)
でもこの杖を切り落とすのも木を切るのも同じ事。
この世界には一期一会という大変便利な言葉がある。
僕は山での自然の中での最低限のルールを踏み越えた人間には注意する。
それはここの山でも富士山でも同じ。
明日仕事で、学校で会うような人間には中々言えたもんじゃないが、
“一回しか会うことない相手”と割り切ると案外言えるもんだ。
殆ど言い返された事もない。
やはり内心は後ろめたいバツの悪い気持ちがあるんだろう。
ハァ…触れにくい話題を題材にすると少々疲れる( ;谷)
でもここで書かないと誰もわからない知らないまま。
つづく
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おはようございます。マスターです。更新楽しみにしてました。それにしても、与作小僧にはハラ立つような情けないような・・意識の低さはS市の森林組合もいい勝負ですかね?
返信削除“1000人のメッセージ”の1枚デスクトップに拝借してます。
PC共用の娘も気に入ってます。ではまた。
マスターさん>
返信削除コメントありがとうございます。
与作小僧の他にも挙げればもっと変なのもいるんです…。
折に触れて書こうと思うのですが、ブーメランになりそうで控えてます(笑)
もしよろしければあの写真の原板送りますよ^^