世界遺産の山を歩く 山楽部

2010/10/29

大台ケ原【Aさんが見せてくれたモノ】

今回の大台ケ原はAさん抜きでは語れなくなってしまいました(笑)

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大台の緑鮮やかな苔を堪能しつつ、適度にシャッターを切り、眠気眼を擦りながら車へ。
8時半を過ぎ頭の上は真っ青に。

ろくに仮眠もとってないとさすがに変なテンションです。

車へ戻ると

Σ(´д`ノ)ノ

Aさん起きてるし!

『寝てないんですか?』と尋ねると、少しは寝たらしい(小一時間くらいか)

空を見上げると青空も広がってきて、ひんやりとした風が通り抜ける。
このまま寝るのは勿体無いので、変なテンションのせいか鹿の角が無性に欲しくなった。
子供の時にここ大台ケ原で立派な鹿の角を拾って以来、妙に取り憑かれてしまっている。
再度森の中へ入り鹿道(獣道)を辿り辿り探してみたが一向に見つからない。
成果が無いまま1時間程ウロウロして車へ戻る。

この時11時過ぎ。

Aさんに『にぃちゃん、昼ごはんとか持ってはんの?』と聞かれたので、

『まぁお湯があれば食べれるものは適度に』と答えると…

Aさんは『ほな、にぃちゃん○○○○(あえて伏せます)行こか』と。

川上辻から入っていくコースっていうのは知ってるけど、実際に日出ヶ岳から直で西へ入ることもなかったし(かくかくしかじかの理由からグレーゾーンの区域になります)
これは願っても無いチャンスと供に陽が暮れるまでの時間潰しになると思い快諾。
車を数分走らせ、とあるドライブウェイの場所へ行き路肩へ停車。

Aさん曰く『にぃちゃん、日本のアルプスみたいな展望のところやで!そらきっと無我夢中で写真撮るわ』とのこと。
結果的に“迷い込んだ”為詳細は端折りますね。
というか、僕も結果的にこの山の詳細は他言したくないくらいの景色でした。
まぁ道を間違えて迷い込んでしまったということです(笑)

ここからは夢中で撮った写真をお楽しみください。
Aさんが見せてくれたモノです。




















下りて来そうで下りてこなかったAさん(写真中央)





被写体になりそうな綺麗なトリカブトを熱心に探すAさん

9月上旬のシロヤシオ
綺麗な染まり方です

まだまだ写真はあるのですが、ピックアップするだけでも大変な工程でございまして…。
ご質問等ございましたらひっそりとコメ欄かメールで(“迷い込んだ為”)

(;・∀・)ヒントになるかな

下りてきて自分撮り。
向こうに広がる景色は、自分が駆け回るフィールド。
もっと下から舐めてもよかったかな。



で結局、夕陽の写真は撮らずに帰りました。



Aさん置いて(笑)



誤解の無いようひとつ言っておきますが、

必死にあの手この手で僕に帰って欲しく無さそうにしたAさん好きですからね( ´∀`)




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2010/10/27

大台ケ原【Aさんのお勧め】

前回からの続きでは、たしか昼過ぎまで仮眠してるはずなんですよね…。

でも、Aさん、寝かせてくれません(笑)


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きっとAさんオリジナルの大台ケ原のとっておきポイントを紹介してくれてるのでしょう。
いや、教えたくて教えたくて堪らんのでしょう(;´∀`)

駐車場に戻りお互い自分の車へザックを下ろし、『さーて寝ようか』と思った間ナシ。


Aさん『にぃちゃん、これぞ大台っていうところの苔の写真撮りに行くか!?』
※Aさんは僕のことをにぃちゃんと呼ぶ。そして言葉の先頭は95%にぃちゃんから始まる

  『え?苔っすか・・・。んー、んー、んー。』

Aさん『にいちゃん、まぁ、ちょっと寝てからにしよか』

  『そうですよね、まだ6時過ぎですもんね。ちょっと寝ましょか』

と言って電波の入りやしないiPhoneを5分程いじったのが悪かった…。

Aさん『にいちゃん、ちょっと下った所やから行こか?まだ人も少ないし撮るんやったら今のうちやで!』

 『そ、そうですよね…(ハハ) ほな行きましょか…(ハハハ)』


というわけで5分ほど車でドライブウェイを下りていきました。

後ろを走ってたんですが、Aさんも威勢の割にはちょっと場所を忘れ気味みたいでw

着いたところは何となく目にした事のある場所。

Aさん『にいちゃん、ここやねん。ええ苔やろ~?^^』

(;´∀`)・・・僕も年端の行った大人。知らないフリをした方が世の中丸く収まることもある。

  『うわ~!すごい苔っすね~!(ハハ)』


まぁ確かにフカフカのこれぞ大台!っていう感じの苔生した沢である。


そして10メートルほど沢を遡ったところで、Aさんがポロリしちゃった言葉に耳を疑った。

Aさん『にいちゃん、ほなワシ寝てくるわ』

眠いよね~!やっぱ眠いよね!うんうん!眠い!
『あ~こんな感じなんですね~』って数枚撮って帰ればよかったのに、
Aさんたら御親切にとっておきのフィルターを試用にと貸与してくれてね…。
それは霧が掛かったように見せる手差しのフィルター(外国製らしい)

あんまりこういう道具使ったことないので見せてもらいはしたが、
いざ使うとなると興味の湧かないアイテムなわけでして。
でも、Aさんの御好意を無下にはできないので、数枚試し撮り(フィルターなしで)


あー!いいね!この苔!



ようやく7時半を過ぎて朝陽が差し込んできた。
このオオイタヤメイゲツも紅葉はまだまだ(9月上旬)


Aさんからお借りしたフィルターを使ってはみたものの、
なんか不自然な霧やモヤが掛かった感じで僕には向かないアイテムだった。
こういうの好きな人は好きなんやろうけど、僕は写真って作り込むもんでもないと思う派。

そうしてるうちに8時も過ぎてしまい、眠気でボーっとしてきた。
それにしてもここの苔の柔らかいこと。
Aさん曰くここも立ち入りの制限がかかるかもしれないとの事。
沢のガレをピョンピョン飛びながらなるべく環境負荷を掛けないように撮影した。

このフカフカを守る事については改めて記事にしようかと思う。
(先日大台ケ原へ再度行った時に紅葉を観に来た方達に驚愕した)

次回はAさんが仮眠している(はず)の車へ戻った時のこと…。

(((( ;゚д゚)))アワワワワ



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2010/10/22

大台ケ原【星景写真→御来光】

今回も9月のネタです。
9月10日のこの日、天気は快晴で中部地方に掛けても晴れマーク。
こんな日は大台ヶ原から富士山拝みに行かないと。
と、言うことで夜中に出発。

実はこの日は伯母峰トンネルの工事で通行止めになっており、
吉野の宮滝からは前を走る車もナシ。対抗車両と一台も擦れ違わず・・・。
おかげさまで真っ暗な川上村をグイグイスイスイ登っていけました。
(家から1時間で伯母峰トンネル前へ到着)

大台ヶ原のドライブウェイへ出ると満点の星空。
雲もないので大普賢岳のシルエットを入れてファーストショット。

頭上には天の川の北天とアンドロメダ銀河

所々で車を停めて見るが、しっくりくる場所が無かったので
駐車場の手前でなんとなく数枚撮ってみました。
時間はまだ0時前だったので大阪の灯りが光々と。


しばらくして撮り飽きてきたので、駐車場まで車を走らせしばし仮眠を取る事に。
9月10日の日出時刻は5時22分(だったかな)
4時間は寝れるかなと着替えだけ済ましていると車が一台上がってきた。
しかも今から山に入る準備してるし…。
『まだ1時やのに早いなぁ。ひょっとして正木峠からの星景組!?』
とか勝手に想像してしまいモヤモヤしながら仮眠に入る…。


車内で寝袋に潜り込んだのが1時過ぎ。
なんとなく起きて時計を見たら2時半過ぎ。
全然眠れてない。


仕方ないので星見がてらに外へ出たら思いの他頭がシャキっとしてしまい、
1時間30分前倒しで山に入ることに(;´∀`)

いつもならLEDライトにヘッデン、それプラスiPhone4のLEDを使用するアプリ【Light】
3つの光源で漆黒の森へ挑むのだけど今日はヘッデンとiPhoneだけ。
おまけに月齢1.7なので暗い暗い…。
登山道に入ってすぐのカウンターで立ち止まり行くか行くまいか思案…。

だって今日はなんとなく怖いんだもん(;´Д`)
そんなこんなで進みだしたら道を横断中の蛇踏みそうになるし。
間一髪で光に照らされてわかったけど脚が鈍る鈍る。
この先に数名の人が入ってるのはわかってるけども暗闇過ぎてちょっと怖かったです(笑)

夜道の山歩きをする時のBGMは大体決まってきていて、
大台ヶ原の夜道はDaishiDanceのジブリセットが多数回リピートされます。
恐怖と対極な事を想像させるでしょ?
おまけに30過ぎのおっさんがトトロ口ずさんで…(;´∀`)…イタイなぁw


なんか恐怖克服法を明かしたら若干恥ずかしいですが、
人それぞれだと思うので、僕のことそっと腫れ物に触るように扱ってくださいね(笑)

さて駐車場から早脚で歩いてきて、最初の展望台まで来たところ先客が一名。
「おはようございます」と挨拶するとどこかで聞いた声と風貌。
お盆に大台ヶ原へ来た時にお話させてもらったAさんではないか!
ここから見える富士山の話をしていたのでこの再会に二人ともビックリ。
やっぱりここからの富士山を狙う人間はハズレても来ちゃうんですね(笑)
一回見てしまったら虜になりますよ~?

結局伊勢湾から向こうの大気の状態が思ったより悪く、下層に雲がありそうな気配。
尾鷲から太平洋の方も海面に水蒸気多し。漁火が滲む。


小一時間ほどAさんと話しこんだだろうか、時計を見ると4時50分。
もうすぐ東の空が白んでくる。
今回は正木ヶ原のてっぺんから撮ろうと思い僕一人で三脚担いでダッシュ。
せっかくのなのでタイトル通り星景らしいのも一枚。

正木ヶ原のてっぺんまで来ても富士山は見えそうに無い。
ドーンって感じでひと目にわかる存在感なのに…。

南アルプス?あれは北岳あたりだろうか…。


望遠で数枚撮りながら確認してもやはり富士山は無理でした。
次回にリベンジ。
そうこうしていると日の出の時刻が迫ってきてます。

ほーら、登りましたよ。

1時に先発した方々ともここで同じく御来光を拝みました。
少しばかりHDRで朝陽を撮ってみました。



やっぱり便利ですわ、この機能は。
家に帰ってからPhotoshop起ち上げることいらんしね。

ここからAさんの待つ展望台へ戻り、とりあえず駐車場まで二人で“地元トーク”しながらテクテクと。
駐車場に戻ってもかなりの快晴の予感。
Aさんも折角来たし『今日は夕陽が焼けそう』とのことで仮眠するとのこと。

んー、んー、んー。

僕も撮りますわ!


そうなったら僕も仮眠します(笑)

次回までちょっと寝ますね・・・ ⊂( ⊂(´_ゝ`)


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2010/10/21

釈迦ヶ岳【その2】

【その2】はお釈迦さんにお別れし、のんびり下山モード。
この後の予定は大塔村の夢の湯に入って帰るだけなので急ぐ旅路ではないのです。

5分ほど下ったところの分岐。
左手に下っていけば深仙の宿へと辿り着きます。
今回は大日岳方面へは用は無いので来た道へ。


先に述べたゆっくり下りるってのは意図せずに時間が掛かってしまうんです。
(;´∀`)・・・僕だけに当てはまるんですが、鹿の写真に夢中になってしまって・・・。


下り始めて10分で下から鹿の警戒時の鳴き声が。
『お。いるいる』とレンズを広角から望遠にチェンジ。
姿は見えないものの“ケモノのニオイ”で近くにいる事は間違いない。
千丈平へ下りるまでには絶対いるので、実は遭遇できる自信がありました(ノ∀`)

ほらいた(笑)
ここから僕の鹿ギャラリーですよ。


ここで出会う鹿はいつも4~5頭のグループ。
母鹿が小鹿を連れているのが殆どです。
小鹿が食んでる間、母鹿はずっとこっちを観察しています。
こっちが抜き足差し足忍び足で近づいていっても一定の距離は保たれてしまいます。
その結果知らず知らずの間に登山道を離れていくカメラを持ったアホな人間(笑)
何人かで登ってもいつも僕だけここで置いていかれます(;・∀・)



千丈平に下りるまでにここで30分も撮影してしまいました・・・。
そこから10分ほど下った登山道脇にまた別の二匹が登場。
笹を食むのに夢中でこちらに気付いてません。

本来人間は彼らの山(テリトリー)に勝手に入っているだけなので、
できるだけ自然に任せることが僕のスタンスです。
『オラオラどけどけ人間様が通るぞ』なんて対極のスタンスなのでここでもじっくり生態観察。

Σ(゚д`*;)『アッ,アハァ?いたの?』と見つかっちゃいました。
でもこの子は逃げない(笑)

小さいほうもどんだけリラックスしてるのか・・・この有様。

ここでもウロウロと笹を食む二頭をじっくり観察すること30分。
辺りをよく見ると今年の4月に登った時に撮影したポイントじゃありませんか。
『あ、あれ?同じ位置で同じアングルで撮ったぞ』
あの時こちらを見ていた鹿とは別の個体なのだろうけど、この場所は僕のとっておきです。

するとこちらがまるで透明で見えてないかのように近づいてきました。

僕の目の前で笹を食みだしましたよ。
舌ペロっと出して超カワイイ。

いつまで経っても逃げないので、二頭が少し離れたのを見計ってサヨウナラ(´・ω・`)ノシ
このカメラを持った人間はいつまでも君達を撮り続けてなかなか下りないからね(ノ∀`)

さーて、本格的に下山するか(笑)
鹿を撮影してる間に少し雲が広がってきていました。

開けた展望の場所からの大日岳。
前鬼から登ってくるとあちら側の稜線へ出てきます。

そして振り返ると山頂のお釈迦さんの姿も見えます。
ちーっさい!けどわかりますか?

歩くこと1時間。
不動小屋登山道の分岐へくると晴れ間も出てきた。
森を抜ける涼しい風に揺られると堪らなく心地よい。
てか、寝そべりたい(笑)

何のことなく駐車場までは想定内のコースタイムで辿り着いた。
すぐに旭ダム方面へ下山するのも勿体無いので、余韻を楽しみながらティータイム。

そして登山口には去年まで無かった目新しい看板があった。

307号線沿いでも『熊注意』のいかにも今年作の看板あったけど
目撃例でもあったのかな・・・。
ここも新調した看板立てるくらいなので今年は遭遇率高いのだろう。
もし不幸な遭遇をしてしまったらそれはそれで仕方ないのだと僕は割り切っている。
街中ならまだしもここは彼らのテリトリー。
無断で僕らが踏み込んでいるだけですから。

こういう感じで事なきを得ずが理想です。
30超えてもね、やっちゃうんですよ、こういうこと。
脊髄反射です。


『来年の春来ますー』と今年の釈迦ヶ岳行脚は終了。
11月後半になると旭ダムからこちらは閉鎖期間に入る。


とか言いつつ年明けにスノーシュー履いてラッセルしてたらごめんなさい(笑)
旭ダムからは徒歩なら登れます。
(;・∀・)自己責任ですけどね。


次回は大台ヶ原での星景写真やら、原生の三津河落山など台高方面辺りをレポります。



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