夜空を見上げる事でタイムトラベる。
自分の過去や未来を見るような独善的な意味じゃなくて。
前回登山道に落し物をして、結局駐車場まで戻ったケスンュシ。
戻ったところでビジターセンターは終了済。
そりゃそうだ、17時までって書いてある。
どうすっぺかなぁ、朝イチまで駐車場で寝てもう一回逆ルートで探しに行くか、
今からライトひとつで森の中を彷徨いながら探すか・・・。
まるでその二つしか選択肢が無いかのような状態。
あぁでもない、こうでもない、と悶々していると駐車場に何台もの車が入ってくる。
『こんな時間からまさか山に入らんよなぁ』 と遠巻きに観察していた。
さすれば、車の中からトランクから出すわ出すわの天体望遠鏡。
花火の大筒みたいなバズーカ装備な人も居るわで、やけに心が踊る踊る。
そうなの、駐車場は瞬く間に星屋さん達の集会場と化したわけ。
『ここ(大台ケ原)ってそんなに見えたっけ?』と思いながら空を見上げるとなるほど澄んでいる。
(個人的に穴場と思ってるのは前に書いたとおり、行者還トンネル付近だと思ってた)
思いがけず星景写真を撮るチャンス到来とカメラのバッテリー残量を見ると18%・・・。残量無さ杉w
レリーズも持ってきてないし、30秒開放で何枚撮れるかわからんがチャレンジしてみる。
まずは西の地平線際で一番輝かしい宵の明星(金星)
20時だというのに夕焼けみたいな大阪方面の光害。
この分なら23時を過ぎないと光が落ち着かないだろう。
とりあえず北斗七星を撮影。
駐車場内をウロウロし、星景になりそうな場所を探し練り歩く。
ファインダーを覗いても“闇”なので構図を考えるのが難しい星景写真。
この構図も木は『だいたいこんな感じかな・・・』で撮影する。
バッテリー残量に追い込まれながら思案していると、一番近くに居られた星屋(仮称Oさん)さんがバカデカイ天体望遠鏡を組み終わった。
無論、興味津々なので躊躇なく声を掛ける。
ケ『今日は何を撮られるんですか?』
Oさん『M27星雲あたりを狙ってみようかなと思ってます。』
ケ『Σ(`∀´ノ)ノ そ、それどの辺にあるんですか??』
Oさん『そうですねぇ、こぎつね座のこの辺りですね』
と、ステラナビゲーターを指して教えてくれる。
ステラナビゲーターなんてAstroArtsの広告バナーでしか見た事無いw
ケ『これって全天のデータ(座標)が入ってるんですか?』
Oさん『まぁ8000個くらいですか、私もよくわからないんですよ(ハハハ) 私なんてこの世界では初心者みたいなもんですから(ハハハ)』
(;´∀`)・・・明らかに初心者じゃない。
でも聞いたこと全部説明してくれる超感じの良さげな星屋さん。
この親切なお兄さんと話しながら自分の写真と撮ってみた。
天の川はまだ昇ってきていない。
写っているのは関空発の羽田へ向かう便。
21時を過ぎてようやく濃淡のある天の川の登場。
実際はこんなにくっきり見えなくて、モヤっとしたのが見える。
それでもこんなに見えたのは十数年ぶりだと思う。
素晴らしい・・・。
撮影が終わるたびにプレビューを見て感動。
バッテリー残量少ないのに何回も見直す。
眼前にこれが広がってると思うと『はぁー』と溜息ばっかり。
それくらい壮大で色んな色んな妄想を掻き立てられる。
夏の大三角もくっきりはっきりなので、天の川を挟んで織姫と彦星がよくわかる。
こと座のα星ベガ、わし座のα星アルタイル、はくちょう座のα星デネブ。
どれも太陽と同じ恒星であるが、質量自体が半端ない。
私ら銀河系だけでも2000億個の恒星がある。
太陽なんて宇宙では凡人以下の恒星なのである。
★デネブが一日で放射するエネルギ-は太陽が140年かけて放射する量に等しい
そしてバッテリー残量が3%を切ってきた。
もう、ミスショットは許されない。
そんな状況でもISOの感度テストしてみたり・・・(α550はISO12800まで設定できる)
一年に数回しか遭遇できないような状況を骨の髄まで楽しむ。
大台ケ原に昇る銀河的なテーマの一枚。
私らが生まれる前から毎日この景色は繰り返されてる、って考えるとウイスキーが・・・
結局23時過ぎにバッテリーは切れてしまった。
撮影できなくなっても、この場からは離れられない。
こんな素晴らしい“過去”は次にいつ見れるかわからない。
網膜の隅々まで行き届くように何分も空を見上げる。
こういう体験をしてるのとしてないのでは、生き方にも多少の差は出ると僕は思う。
結果的にジャケットを落としてきた事が功を奏し、素晴らしい体験ができました。
この夏は大台ケ原へ通いつめるかもしれないw
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