世界遺産の山を歩く 山楽部

2013/03/05

さぁ、御来光!(2012/7/9~10)

宝永山で英気を養いながら、シーズンにも上手く入れた2012年。
両手では足りないくらいの綺麗な御来光を拝むことができ、一緒に登ったお客さんも大喜び。
昨年は一昨年に比べ晴れてる日が多かった印象です。

7/9-10は若干の雲はあるものの、穏やかな天候に恵まれた富士山。

翌朝10日の御来光も綺麗に拝めそうな感じです。
少し話は逸れますが、多分ですよ、僕ほど富士山の山中で天気図と睨めっこしてるガイドはいないと思います。
良し悪しは別として(笑)

案内人組合から依頼している富士山ガイド限定・ヤマテンの気象メールは毎日飛んでくるのですが、そのデータを基にして現地・富士山からの観天望気と天気図・風向風量・アメダス・GPVと手元で確認できる気象データは殆ど駆使して予想しています。

富士山は独立峰ですので、“風”の影響を非常に受けやすい山。
偏西風の通り道でもある為、大陸からの情報も必要になります。
地上とは異なる気候コンディションなので、半日ないし6時間スパン先読みしています。


こちらは地上天気図(FSAS24 アジア地上予想図 24時間後の予想図です)

天気の事はもっと書きたくなるので、また次の機会に…。

この日は関東発のツアーで、朝イチに新宿を出て、お昼前に五合目へ到着の皆様方と。
関西発は早朝に五合目着なので、この日はゆっくり支度をしながら五合目へ。


終始穏やかなコンディションで登り、無事に17時過ぎに本八合江戸屋さんへ到着。


あいかわらず下山道には雪の側壁


18時前の外気温は1℃(笑)


18時半現在の速報天気図(SPAS)
よし、今夜から明朝は安定しているので、御来光は綺麗に拝めるはず。


こんな天気だったら、明日に備えてすぐに就寝!
というわけにはいかず、撮りましょう撮りましょう。
左から河口湖、富士吉田市、忍野村、山中湖と、綺麗な4ゾーンの夜景。


南の空はさそり座のアンタレスがギンギンギラギラしていますが、
若干の薄雲で天の川はハッキリせず。


前述したとおり、気温が低いのもあって、根競べせずに小一時間でそそくさと中へ。
起床時間は午前1時半、山頂へ向けての出発は2時。
御来光が昇るのは7月10日頃であれば4時半過ぎ。
2時間半も猶予があるのにと思われますが、ここからが本当の富士登山。

本八合目(3,400m)から吉田口の頂上(3,710m)までは普通に登れば一時間程で登れます。
ところが、夜間の登山は滑りやすいうえに、足元を照らす自分のヘッドライトだけが頼り。
日中に比べると格段に登りにくくなることを考慮しなければならないのです。

各山小屋から他のツアーも一斉に山頂に向けて出発するので、ウソみたいに混みます。
こういうところでガイドの読み合いというか、駆け引きもあるので面白いところです(笑)
八合目から列になって登ってくる登山者


この日は山小屋を出るタイミングがバッチリだったのか、スイスイと登れてしまいまして
うちのツアーが一番手で3時10分に吉田口山頂に到着。
寒いけど御来光まで弁当でも広げてもうちょっと待ってください。


この時期は剣ヶ峰直下に残雪が在るため、危険を考慮してお鉢巡りはできません。
だって滑ったら火口の底まで200mちょいとノンストップですよ。
御来光が昇るまで寒い中座って待っててもらうのも悪いので、
火口の向こうに見える剣ヶ峰を愛でようかと、久須志岳に集合。


そうこうしているうちに、東の地平線から薄っすらと太陽。


4:33 昇りました あぁ、綺麗


頑張って登ってきたみんなが思い思いに過ごす大切な時間です。


いえーい!登頂おめでとう!
こういうお顔を撮らせてもらえるのが、結構幸せだったりします。


さて、名残惜しいですがそろそろ下山しますか…


下山道がまだ使用できないので、登山道から下ります


九合目から上は登る人、下る人の往来。
落石に注意しながら下ります。


下山道はこんな感じでした。
今年も雪が多いみたいなので、山開きには融けてないかも…


大沢の雪は融けて真横にクラックが入ってます。
昔はあそこが下山道だったんだからスゴいよなぁ…


この後は麓へ下りて、山中湖へ行って来ました。
ネタは尽きないので夏前まではもちそうです(笑)


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