千丈平からトラバースすること約40分、深仙の宿へ到着。
ここはコル(鞍部)になっていて、我々一般登山者には主にテント場として使用されている。
奥駆道の大峰第四十番行場となっていて、立派なお堂が建てられている。
(写真手前の屋根は避難小屋)
テントを張ったのはお堂の前、護摩壇をする広間。
風が強くなりそうだったので南からの吹上を防ぐにはここが最適だった。
避難小屋には数名先客がいてたので少しは心細さも紛れそう。
テントの設営を終え、今回の“主目的”となった水の確保に(笑)
何名かの方に尋ねられた香精水の場所はこちらの右奥の岩の下。
初めて訪れた人にとって探すのは困難な場所だと思う。
その右には五百羅漢。
実は昔に釈迦からこちらへ下り15時過ぎまでここに居た事があった。
その時、『ここから見る夕暮れ時、古田ノ森稜線はどんな風に浮かぶのだろう…』と想像した事があった。
今回絶好の機会が訪れ、ついに頭に思い描いていた景色を見ることが出来た。
そして、釈迦のピークを見上げると斜陽に照らされ金色に光るお釈迦様。
今回訳あってお邪魔できませんでした…。
そうこうしてウロウロしていると18時も過ぎ、お腹が空いてきた。
今回の山ご飯はスープカリー。
去年、弥山でレトルトのスープカリーを食べてからというもの、何故か山で食べたくなる(笑)
少し気温も下がってきたのでスパイスものは額に汗をかくのでもってこい。
食べ終わった頃には陽は沈み、頭上には北斗七星が瞬いていた。
さぁ、少し構図は変わるが今回の星景写真はここからだ。
天の川が東に昇るのは23時過ぎから。
南に立つのは夜半3時を過ぎたあたりから。
この日は本当に南西からの吹き上げが強く、色々と撮影に不利なコンディション。
寝る前にテスト撮影しながら数枚撮ってみた。
テント前から避難小屋を向けて
お堂から釈迦ピークへの稜線
東向き、大台方面 右には大日岳のシルエット
それっぽいのも撮らなくては…
あまり高い位置で撮影すると風に煽られるので夜中は風が止んでることを祈りつつ就寝。
風の音と気温の急降下で寝つきが悪かったせいか、3時のアラームに寝過ごしてしまい、
ハっと目が覚めたのは少し白んできた4時過ぎだった。
やってもうた…。
慌てて外へ出てカメラを向けるも天の川は空に馴染んで残念な事に。
振り返ると東の地平線には月と金星が昇っていた。
落胆しながら二度寝をするべくテントへ。
次に目を覚ますと8時前になっており、空は曇天に。
結果的に撮りたい写真が撮れなかったのは悔しいけど、
やはりこの山域の晴天の夜空は心の底から昂ぶる何かがある。
撮るべきものが定まってるってある意味幸せだな~としみじみ思った夜だった。
晴れてたらな~と思いながらいつもの釈迦の稜線を下る。
あと一ヵ月後にはシロヤシオが緑の葉をつけ始め、バイケイソウで新緑映える登山道になる。
帰りはのんびり下ったつもりも予定通りのコースタイムで終わりよければ全てヨシ。
また近いうちにお釈迦さんと天の川は再チャレンジしたい。
明日明後日と黄砂が南下するとの予報なので弥山へ行こうか計画中。
そういや去年もGWは弥山なんだよなぁ…まぁ好きな山なので仕方ない(笑)
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今晩は~
返信削除東の空の三日月と金星 綺麗でしたね。
同じ空を大台ヶ原から見ていました。
4時前までは天の川もはっきりと・・・
私も梅雨入りまでには弥山、釈迦に登り、
花と星を楽しみたいですね。
tekapoさん
返信削除リプ遅くなり申し訳ありません!
同じ日に同じタイミングとは驚きました。
あの先にテカポさん達もいらっしゃったのですね・
僕も梅雨前までには何度か弥山に行こうと思っていますが、
シロヤシオとオオヤマレンゲの回廊に時期を合わせてもいいですね^^
双門の下見も兼ねて登ろうかと思っています。