世界遺産の山を歩く 山楽部

2010/07/26

★関西の秘境★弥山-双門ルート【その2】

第二部は一ノ滝から双門の滝へ向けての行程と、狼平までの弥山川遡上です。
私は決して沢ヤ・岩ヤ・滝メグラーではありません。
山岳写真および星景写真を撮りたい為に山に登ってるに過ぎません。

本格的に沢や岩には首を突っ込んでませんが、素人ではないのです。
幼少の頃の遊ぶフィールドは山と沢だったので、“心得”があります。
岩場が大得意なのはカラダが覚えてるんでしょうね・・・田舎でよかった(笑)

このコースは全ての要素が散りばめられているのでバリエーションが豊富で楽しいです。

前回編集中だったのでここへ転載することができなかった一ノ滝の動画です。
ごめんなさいね、テンション急騰してしまって『うわぁ』、『すごいな』、『やばい!』連発しています。
お聞き苦しいでしょうが、大変申し訳ございません…。


さて、一ノ滝から双門の滝を目指します。
水平距離680mに対して高度440m。
ここからは鎖・梯子・ロープ等の転落リスクを伴うルートです。

悠長に一眼をかまえてられないのでザックにしまって、全てiPhoneで撮影しました。
(;´∀`)・・・しばし大袈裟な動画等で端折っております。

小尾根に取り付き急登開始。
振り返ると下の谷が登ってきた白川八丁、向こうには大日岳・稲村ヶ岳が見えます。
この時点で結構な高度感なのですよ。
そりゃ高度440m近くの“壁”を登ればすぐに視界は開けて素晴らしい展望。
紅葉のシーズンは素晴らしい景観です。




( ´_ゝ`)こういう道です。
今回はフル機材で重量が重いので慎重にガチガチに・・・。
『落ち着いて、落ち着いて』と心の中で唱えながら、終いにはうわ言になりながら・・・(笑)
こういう梯子が何十個と続くのでフラフラです。


ザックを下ろせる場所を見つけては小休憩し、呼吸を整えながら・・・

一時間少々、中剣城を登りつめてようやく双門の滝へ到着。
(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ何回来てもイイ。
さすが日本の滝百選到達難易度★★★★★

とりあえず肩に食い込むザックを下ろし、カメラを取り出し撮影。




落下高低差60mといわれてるこの滝。
その右、大岩壁が仙人嵓
あまりに大きすぎて全景は撮影できませんでした。
クライマーが大喜びしそうな『250mモノ』です。

この時点で12時過ぎ。
あまりにもゆっくりペースなので先が心配。
このテラスで昼食を摂る予定だったがシャリバテはきてないので登り切ろう。
お馴染のえげつないルートを30分程登るとザンキ平へ到着。
奈良盆地がこの展望。盆地の開けたところからはここがよく見える。

金剛山と葛城山

400mの高度を一気に稼いだが、ここからはまた弥山川へ向けて200mの激下り。

そして1時間20分余り歩いて15時前に河原小屋へ到着。
この間は弥山川を右へ左へ渡渉するのでルートファインディングをミスればたちまち遭難リスク。
(;´∀`)・・・現実問題テープロストで遭難の気配はあったから。
この沢をここまで登ってしまったり・・・。(実際は↓の方を右から左に抜ける)

双門は毎年どこかしらルートが変わってます(笑)

17時には狼平に着きたいのでピッチを上げる。
15時を過ぎ頂仙岳の日陰に入ってきたので少し焦り気味だったと思う。
桶ノ谷出合まで1時間半を費やし、ようやく樋ノ谷を聖門ノ滝の分岐へ到着。
ここから右側左岸の岩場を鎖・梯子で登っていくと聖門ノ滝へ出る。
目の前には有名になったオーバーハングの鉄梯子。

見かけよりもスイスイ登れる鉄梯子。
ここから狼平までは30分も掛からない。
鎖場の沢をぶつくさ独り言交じりに遡上する。
そして、こちらも有名な鉄杭を打ち込んであるだけの空中回廊。

これを過ぎて右岸・左岸と渡渉すれば間もなく狼平へと到着。

到着時間は16時52分
は?Σ(゚д゚)オイオイ 10時間も掛かってんのか!!
どんだけ・・・まぁ双門とはそういうところです。

早速小屋へ入ると誰もいない。
せめてテン泊する人くらいいるだろうと思っていたがさすが平日、誰もいない。
小屋中へザックを下ろし、シュラフを枕に寝転んで足を揉み解す。
『あ~気持ちいい。よく頑張ったぜ俺』と労う。
今日の晩御飯は何作って食べようかなと考えるこの瞬間が幸せ。


が、この後とんでもない行動をしてしまうのでありました・・・。
多分誰も想像つかない事態に・・・。

つづく!


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