世界遺産の山を歩く 山楽部

2014/07/11

富士登山イベント開催 FUJITREK 2014 PART1



facebookイベントページはこちら
http://www.facebook.com/events/725985967463624/

昨年はシーズンで一番の荒天にもかかわらず、大変ご好評をいただいた企画です。
今年も開催の要望をたくさんいただき、この度晴れて開催の運びとなりました。
ツアータイトル通り、富士山で『のろのろと旅をする』、『長い困難な旅をする』、という意味の『TREK』を付け足したFUJITREK。

昨年富士山に登った方のリベンジや、一生に一回は富士山に登ってみたい方、今回このイベント告知を見て富士山に呼ばれてしまった方…に向けての企画。
友達・家族・恋人お誘い合わせて富士登山、いかがでしょうか?

普段のバスツアーと比べて時間に追われずに、みっちりとガイドさせていただける“ほぼ”プライベートガイドツアーになります。
バスツアー等の富士登山よりも時間的な制限がありませんので、存分に富士山を満喫してもらえると思います。


今はまだ秘密ですが、このツアーだけのオリジナルオプションも用意しています。
天候次第では普段行けないあんなところやこんなところも。
世界文化遺産に登録された富士山の自然&歴史・山岳信仰について・構成遺産について、富士山への理解をいっそう深めてもらえると思います。
ウンチクを披露される可能性もありますが(笑)


日本で一番空に近い場所の富士山では晴れると、目の前に天の川が見ることができ、見上げれば満点の星空のロケーションです。
幸いにも第1弾、第2弾とも、間に新月を挟むため星空の写真を撮るには最良のコンディションとなりそうです。
風景写真&星景写真の撮影講座なども予定していますので、お手持ちのカメラを“本気”にさせてあげるのにも良いかもしれません。


例年通り山梨・静岡に関わらず、マイカー規制が実施される為、五合目へは車で登ることができません。
富士宮新五合目まではシャトルバスが運行されているので、シャトルの発着場まで各交通機関を経て来ていただければOK。
<静岡県富士山マイカー規制>
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-210/fujisan/

ケースバイケースによりますが、ひょっとしたらバスツアーよりも安く済むかもしれません。
昨年は相乗り等で割り勘にすると交通費もそこそこに抑えられたそうです。
ケースバイケースなのでゆるーく考えましょう^^;(相談乗ります)
関西・関東かかわらず自分の車で来ていただける方は大歓迎です!

おおまかな詳細

【日程】
8/5(火)
富士宮口新五合目 8時前後に集合
高度順応を一時間ほど取っていただき、登山開始は9時半~10時
九合五勺 胸突山荘に宿泊
http://munatsuki.com/

8/6(水)
早朝午前3時前後に山小屋を出発し、富士山頂・剣ヶ峰より御来光予定
その後お鉢巡りをして、下山は御殿場ルートからプリンスルートへ
宝永火口を下り富士宮ルートの六合目へ合流
五合目への下山は12時~13時の予定

その後富士宮市内の温泉へ行く予定です

【金額】
¥13,500 (山小屋宿泊代¥7,500+ガイド代¥6,000)
(富士宮口新五合目までの往復交通費は別途必要になります)

【定員】
先着20名程度


★facebook上で参加決定できる方は、『参加』ボタンを押して下さい。参加予定人数もコメント欄に投入していただけると助かります。

★Twitter、ブログを御覧になった方で、参加希望の方はmiztrek@gmail.comまで御連絡下さい。


※富士山に登るのは観光感覚ではないと捉えていますので、リスクアセスメントの面や体力面・年齢面から不適と判断した場合は、参加を見合わせていただく場合もございますので、ご了承ください。

※不明な点がございましたら、各SNSツールやメールにてメッセージをいただけると幸いです。
連絡先はこちらまで→090-9157-3035

2014/06/06

富士山 登山客に簡易トイレ配布の件、解説します 

先日河口湖へ滞在中、新聞の誌面で見たのがこれ。
『登山者に簡易トイレ配布』の見出し。

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登山客に簡易トイレ配布 山頂の環境に配慮 山梨県
(2014/6/ 5 14:16)
http://www.at-s.com/news/detail/1064513477.html

 富士登山シーズン序盤に山頂のトイレが利用できないまま登山客が訪れることを受け、山梨県は一部期間中、登山客に簡易トイレを配布する方針を固めた。富士山が世界遺産に登録され、山頂の環境保全が課題となっていた。

 登山客の最も多い吉田口登山道は例年7月1日に登山道を開通させている。一方で残雪により燃料を運搬する重機は通行できず、山頂のバイオトイレは1日時点では使用できない。山頂から一番近いトイレでも徒歩で少なくとも40分はかかり、例年、登山道脇や山小屋の陰で用を足す客が後を絶たない。

 山頂の山小屋を管理する静岡県側の関係者らはこれらの事情を受け、静岡側の3登山道の開山日の基準を7月10日に遅らせることを決めている。関係者によると、ことしは雪が多く、登山道開通日はさらに遅れる可能性があるという。

 山梨県は吉田口登山道のみ開通する7月1〜9日と9月11〜14日の間、簡易トイレを持っていない登山客に対し、5合目付近で無料配布し回収する方針。今後、麓の山梨県富士吉田市や山小屋関係者と調整を進める。

 静岡県自然保護課の担当者は山梨県の対応について、「使用済みの簡易トイレをきちんと持ち帰るようマナーを徹底させる対策を取ってほしい」と話している。山梨県は「配布は啓発のための第一歩。登山客は自分で簡易トイレを準備し、富士山の美化に努めてほしい」と呼び掛けている。


簡易トイレ回収検討 富士宮市長「原則は持ち帰り」
(2014/6/ 6 08:03)
http://www.at-s.com/news/detail/1064513662.html

 県の富士登山ガイドラインで持参を呼び掛けている簡易トイレが使用後に登山道周辺などへ不法投棄される恐れがあるとして、富士宮市の須藤秀忠市長は5日の定例会見で、富士山富士宮口で、使用済みの簡易トイレの回収方法を検討する考えを示した。

 須藤市長は「使用済みの簡易トイレは家に持ち帰るのが原則」と強調した上で、「快適な登山の受け皿づくりのためには、登山口がある市として回収処理も考える必要がある」と述べた。回収処理にかかる費用調査などを進め、実施を可否判断する見通し。

 今夏の開山日は山梨県の吉田口が7月1日、静岡県の3登山口(富士宮、須走、御殿場)が同10日。山頂のトイレは静岡県側にあり、同1日時点で利用できず、し尿による環境悪化が指摘される。

 こうした事態を受けて、山梨県は吉田口で登山者に簡易トイレを配布する方針を示したが、静岡県側の関係者は「持ち帰りのマナーが徹底されるのだろうか」と危惧している。
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記事を読んだ後の率直な感想は、『どこでするの?』ってこと。
まず今回簡易トイレを配布する山梨側・吉田口は計15件の山小屋がある。
御存知の通り、各小屋にはバイオトイレが敷設されています。

じゃあ何故今回簡易トイレを配布するか…の本題はここにあります。

富士山は現在公に5ルートの登山道があります。
・山梨県は2ルート(吉田口・河口湖口)、
・静岡県は3ルート(富士宮口・御殿場口・須走口)

この5ルート、静岡県と山梨県では開山時期が違うことです。
7月1日にお山開きだからと言って、富士山が一斉に開山というわけではないのです。
両県の開山日は、山梨の2ルートが7月1日から、静岡の3ルートは7月10日から。

山頂にあるトイレは計二箇所。
山梨側の下山道起点と、静岡側の山頂富士館裏にあります。
山頂トイレも両県の開山日程と共に使用可能になればいいのですが…。


仮に7/1、吉田ルートで登頂した場合、トイレは下山道の起点になります。
が、今年は雪融けが遅れるような予想ですので、バイオトイレを作動させる燃料を山頂まで持ってくることができません。
山梨側の下山道は山頂に物資を運ぶ道でもあるからです。
一昨年も残雪は7月半ばまで残り、山頂の山小屋やトイレの使用開始期、下山道の使用諸々何かと遅くなりました。
2012 7/9の下山道 
今年もこのような状態になると、吉田ルートでは八合五勺・御来光館が最後のトイレになってしまいます。
御来光館の標高は3,450m、吉田ルートの山頂は3,720m。
標高にしてわずか270mの差ですが、夜間には山頂御来光を目指す登山者の渋滞が一番酷い区間でもあります。
コースタイム的には八合五勺から吉田口山頂までは、夜間で1時間半弱~2時間強、朝・昼間であれば3~40分の行程。
このトイレ空白時間&区間での環境インパクトが大きいのは事実!
その部分への対処策として今回の簡易トイレ配布があると思います。

もちろん途中で用を足そうにもトイレなんてありません。
夜間であれば登山道脇へ立ち小便する人も沢山いることは事実です。
登山道で小便のにおいがするのは、そういう人たちがそこで用を足したということです。
(※富士山では細菌による分解が進まないので、アンモニア臭が酷く臭うことがあります)

これが女性となると、どこでできるでしょうか?
簡易トイレだけ渡されても、用を足すブースはどこにもありません。
目隠しになる各山小屋トイレに並ぶのは渋滞がありますし、何より山小屋のトイレに入れた場合は簡易トイレは必要ないですよね。

あとひとつ懸念するポイントがあれば、吉田口下山道途中にある避難シェルターの中。
いつからかここで用を足す輩が増えてきて、中はものすごく小便臭い。
本来は雷除け等に設けられたシェルターなのに、トイレにしないようにお願いしたいもんです。
急いで下れば七合目にもトイレあるので、道すがらにしてしまわないように。
何のにために山に、富士山に登りに来ているのかということを考えればわかるもんですが…。


私達ガイドは山頂のトイレが使用可能になるまでは、宿泊の山小屋(本八合目)を出る前に必ずトイレを促します。しつこくしつこく。
『山頂にはトイレがないので、絞れるだけ絞ってきてください』と(笑)
対策はこれしかありませんし、お腹の調子が悪い場合は思い切って断念する勇気も必要です。

こんな中でできますか?
山頂直下の渋滞

九合目から山頂間の登山道

7月初旬であれば、本八合目から吉田ルート山頂までは1時間~2時間。
山頂タッチですぐに折り返したとしても、八合五勺のトイレまで辿り着くのは3時間後…。

諸問題もあるのに、配布決定した簡易トイレの出番はあるのか…。
僕的にはツアーのお客さん&登山者に簡易トイレを勧める場所がどこにもない!

肝心なことに高山病予防をするには、登山中の水分摂取も重要なファクター。
『トイレがないから、なるべくお水は飲まないで』なんて冗談半分に言いながら、
各々のタンクの貯水量に賭けるしか無い(笑)

ぶっちゃけた話、排泄のことも疎かにしない行程マネジメントが、自立した登山者たるものですけどね。
排泄済の簡易トイレをそこかしこに捨てていく輩も一定数は必ずいるので、結局ゴミだけ増えてしまった…なんてことになっても困るだけなのに。

まぁ、トイレの無い時期の富士山の排泄物はすごいですよ。
こんなところに書けないけど(笑)

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2014/04/03

山上ヶ岳の遭難について

先日こういうのがありました。
天川の山岳救助隊の方から小耳に挟んでたのもあって色々考えてたんですが、
無事に下山されてよかったなと思います。

遭難の米国人教諭、救助 衰弱も命に別条なし 奈良・山上ケ岳
産経新聞 3月31日(月)11時9分配信
 3月23日に奈良県天川村の山上ケ岳(1719メートル)に向かったまま帰宅していなかった大阪市内のアメリカ人男性が30日、同村内で救助されたと、県警吉野署が発表した。衰弱が激しく病院に運ばれたが、命に別条はないという。
 同署によると、救助された男性は、私立中高一貫校に勤務するアメリカ人の英語教諭(35)=大阪市鶴見区=で、23日に「山上ケ岳から吉野山へ行く」と妻(39)に伝えて出発。23、24両日、村内の宿泊施設を利用したが、下山予定の26日を過ぎても帰宅しないため、妻から吉野署に通報があり、同署などが捜索していた。30日午後5時半ごろ、同村内の修行道場に助けを求め、救助された。
 同署によると、24日に山上ケ岳に登り、下山途中にルートから外れて遭難、山中に小屋を見つけて寝泊まりしていたといい、ナッツやリンゴなどを食べ、水分は雪を食べていたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140331-00000508-san-soci


関係者筋では川上村領域の小屋に居たと聞いたけど、二蔵宿?「山上ヶ岳から吉野山へ行く」ということは、あっちの道すがらでステイしたんだろうけども。
あの辺りは林業用の舗装路もあるし、6日間もあそこにいたら奥駈を歩く一人二人には会うはず。
でも、記事読む限り同村内(天川村?)の修行道場(どこ?)に助けを求めたってさ。
清浄大橋から山上ヶ岳に登って折り返し。
そのまま奥駈を北上して、大天井ヶ岳~四寸岩山の周辺の巻きで迷ったのかな?

どちらにせよ、今年の1月にも一人『大峰山に行く』と言って一人出てきてない方もいます。“大峰山”というのは深田某氏が百名山に記した際に曖昧になってるように思えてなりません。
奈良県生まれ奈良県育ちの僕からすると“大峰”というのは山上ヶ岳のこと、先述した百名山の大峰山は八経ヶ岳(周辺山域)のこと。
これだけで探す山域は別の山域になってしまうので、難儀だなぁと内心思ってます。


雪融けてこれから登山者が増える山域、こういうことが無いように登山届はきちんと提出してもらいたいものです。
ヘンゼルとグレーテルみたいにお菓子をちぎりちぎり歩けるわけないのですから、命綱という登山届けだけは出して登るのが山に登る者の責務でもあると思います。
でも、このアメリカ人の先生、奥さんにザクッとでも行程を伝えておいてよかったと思う。
それだけで足跡を辿れるからね。

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2014/03/30

天川tv動画コンテストの結果・・・入選も!

天川tv動画コンテストにて入選をいただいた作品です。
グランプリをいただたい作品に比べ、少し主観を入れました。
http://www.vill.tenkawa.nara.jp/tenkawatv/

パワースポットやゼロ磁場で知られる天河大辨財天社。参拝するにあたって『然るべき時に然るべくしてしか参れない』という逸話があります。
芸能の神としても知られ、長渕剛さんや堂本剛さん、他にも幾多の芸能関係の方が訪れる場所でもあります。

その奥宮が鎮座するのが弥山の山頂。
芸能の神である前に、辨財天は水の神とされています。
そして、弥山と言う山名は、仏教の世界観において世界の中心にあるとされる須弥山を由来とされています。

前後しますが、天河大辨財天社には『然るべき状態に然るべきタイミングでしか訪れることが出来ない』という逸話がありあす。
世界遺産・紀伊山地の霊場と参詣道の構成遺産でもある大峯奥駈道が在する山岳地帯に限ってもその言葉が当てはまるのではないでしょうか。


特に近畿最高峰である八経ヶ岳(1,915m)、天河大辨財天社の奥宮が鎮座する弥山(1,895m)
という雲上の世界や、天川村という場所にも同じくして然るべき機運の時にしか訪れることができない場所だと、僕個人は想っております。

中盤のタイムラプスは近畿で一番標高の高いところにある山小屋・弥山小屋の頭上に浮かぶ北極星を中心とする日周運動から宇宙の中心感を映像にしています。
こっちを推してくださる声も多かったので、こちらでも賞を戴けたことが大変嬉しいです。
そして、この映像を見て天川村に一人でも多くの方が足を運んでもらえると本望です。

入選【然るべき時に然るべくしてくるところ】
https://www.youtube.com/watch?v=xFD2EejiftU



【作品解説】
天川村を「天に星の川が架かるところ」とイメージし作成しました。
主体は弥山・八経ヶ岳からしか拝めない森羅万象・神々の住む世界観を色彩豊かに捉えたものです。
天川弁財天本社には
「然るべき時に然るべき状態でないと参拝できない」という話を聞いたことがあります。
弥山山頂奥宮への登拝も同じく、天川村を訪れた人には時節というものがあるのだと思います。
弥山の山頂から八経ヶ岳に架かる天の川を見る度に、名は地を表すと幾度も感じてきました。
古来より修験者達も然るべき時に然るべくして、この地に祈りを捧げに歩いたのではないでしょうか。

弥山は宇宙の中心、万物の根源である須弥山とされる山であり、役行者が辯才天(水の神)を祀った場所。
中間のタイムラプスは北極星を中心に円を描く星空で宇宙の中心を表現しました。
八経ヶ岳は「靡き八丁は神仏の顕現」とされる聖域として表現してみました。

グランプリの作品はこちら

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天川tv動画コンテストの結果・・・グランプリ!

先日天川tv動画コンテストの審査の結果、恐れ多くもグランプリをいただきました。
http://www.vill.tenkawa.nara.jp/tenkawatv/


“熊野古道”に比べると、認知度の低い“大峯奥駈道”というこの山域を何年も撮り続けてきた作品は、この場所の良さを一人でも多くの方に知ってもらいたいというためでした。
そういう想いが今回成就し、ひとつの結果となったことには感慨無量です。

2014年に世界遺産登録10周年をむかえた「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成遺産でもある「大峯奥駈道」が在する奈良県天川村。
この天川村は近畿最高峰である八経ヶ岳(1,915m)、パワースポットやゼロ磁場で有名な天河大辨財天社の奥宮が鎮座する弥山(1,895m)、修験道の聖地とされる山上ヶ岳という雲上に突き抜ける山岳地帯を有しています。

八経ヶ岳の山頂付近には国の天然記念物であるオオヤマレンゲの自生地があります。
オオヤマレンゲの別名は天女花。

そして、天河大辨財天社に祀られているのは水の神である辨財天。
修験道の開祖でもあり山岳信仰の祖、日本稀代の呪術者でもあった役行者(役小角)が蔵王権現に先駆けて感得した辯才天を祀った山が弥山の山頂であるとされています。

まさに水の神が住まう山、天女の舞い降りたと伝えられるところが、この天川村だというほかならないのです。

ここにはアクセスの悪さを吹き飛ばす“何か”があります。
1300年前の日本人はそのことに気付き、神がいるとされた深山に畏敬の念を携え籠もったのでしょう。
ここが日本の信仰の原風景です。この映像を見て天川村に一人でも多くの方が足を運んでもらえると本望です。

グランプリ【天女の舞い降りたところ】
https://www.youtube.com/watch?v=w3q9HHEext4




【作品解説】
天川村を「天に星の川が架かるところ」とイメージし作成しました。
主体は弥山・八経ヶ岳からしか拝めない森羅万象・神々の住む世界観を色彩豊かに捉えたものです。

天川村村内を自生地とするオオヤマレンゲは天川村の花であり、清楚な姿形から天女に擬えられる花。
弥山には役行者が鎮守として祀った辯才天を天女とし、八経ヶ岳には今なお天女の化身として咲き誇る様相から
弥山・八経ヶ岳及び天川村を「天女の舞い降りたところ」としました。

東から昇る御来光から始まり、自然的景観と文化的景観の対比、山川草木に宿る神仏、西へ沈む太陽に西方浄土を見て、陽が落ちた後に現れる無数の星々や一際輝く月などが巡る空からは弥山(須弥山)の「宇宙の中心・万物の根源」という形で表現しています。


最後のオオヤマレンゲは、花びらと葉についた露から天女の艶やかな様相を表現しました。
さらに入選も戴くことができ、ダブルでの受賞は身に余る光栄です。
※少し構成を変えたバージョンなんですけどね^^;

入選はこちら



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