先日天川tv動画コンテストの審査の結果、恐れ多くもグランプリをいただきました。
http://www.vill.tenkawa.nara.jp/tenkawatv/
“熊野古道”に比べると、認知度の低い“大峯奥駈道”というこの山域を何年も撮り続けてきた作品は、この場所の良さを一人でも多くの方に知ってもらいたいというためでした。
そういう想いが今回成就し、ひとつの結果となったことには感慨無量です。
2014年に世界遺産登録10周年をむかえた「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成遺産でもある「大峯奥駈道」が在する奈良県天川村。
この天川村は近畿最高峰である八経ヶ岳(1,915m)、パワースポットやゼロ磁場で有名な天河大辨財天社の奥宮が鎮座する弥山(1,895m)、修験道の聖地とされる山上ヶ岳という雲上に突き抜ける山岳地帯を有しています。
八経ヶ岳の山頂付近には国の天然記念物であるオオヤマレンゲの自生地があります。
オオヤマレンゲの別名は天女花。
そして、天河大辨財天社に祀られているのは水の神である辨財天。
修験道の開祖でもあり山岳信仰の祖、日本稀代の呪術者でもあった役行者(役小角)が蔵王権現に先駆けて感得した辯才天を祀った山が弥山の山頂であるとされています。
まさに水の神が住まう山、天女の舞い降りたと伝えられるところが、この天川村だというほかならないのです。
ここにはアクセスの悪さを吹き飛ばす“何か”があります。
1300年前の日本人はそのことに気付き、神がいるとされた深山に畏敬の念を携え籠もったのでしょう。
ここが日本の信仰の原風景です。この映像を見て天川村に一人でも多くの方が足を運んでもらえると本望です。
グランプリ【天女の舞い降りたところ】
https://www.youtube.com/watch?v=w3q9HHEext4
【作品解説】
天川村を「天に星の川が架かるところ」とイメージし作成しました。
主体は弥山・八経ヶ岳からしか拝めない森羅万象・神々の住む世界観を色彩豊かに捉えたものです。
天川村村内を自生地とするオオヤマレンゲは天川村の花であり、清楚な姿形から天女に擬えられる花。
弥山には役行者が鎮守として祀った辯才天を天女とし、八経ヶ岳には今なお天女の化身として咲き誇る様相から
弥山・八経ヶ岳及び天川村を「天女の舞い降りたところ」としました。
東から昇る御来光から始まり、自然的景観と文化的景観の対比、山川草木に宿る神仏、西へ沈む太陽に西方浄土を見て、陽が落ちた後に現れる無数の星々や一際輝く月などが巡る空からは弥山(須弥山)の「宇宙の中心・万物の根源」という形で表現しています。
最後のオオヤマレンゲは、花びらと葉についた露から天女の艶やかな様相を表現しました。
さらに入選も戴くことができ、ダブルでの受賞は身に余る光栄です。
※少し構成を変えたバージョンなんですけどね^^;
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