2011/05/28

弥山⇒八経ヶ岳 5-19,20【その2】

前回はコチラ


奥駆出合までは一時間で到着。
弥山は正規ルートと沢ルートも最初の傾斜はキツイので、
まずは足慣らし程度に登ると面食らうほど(笑)
同じキツけりゃ滝もある水を湛えた沢を見ながら登るほうが良い。
というわけで三角橋を渡ると左へフラっと沢ルートへ。

ここで柿の種を頬張っていると先程のパーティーが到着。
どうやら今日は同じ小屋泊らしい。
そうこうしていると12時になったので『ほな頂上で!』とまた先行。

弥山のトンネル西口ルートでは奥駆出合から聖宝の宿まで非常に素晴らしい稜線コースとなる。
これからの時期はシロヤシオの回廊となり、弁天の森では緑豊かな苔に包まれる。
この時期の大峰の醍醐味(?)と言うべきバイケイソウもわんわん伸び盛り。
快晴の日には最高のトレッキングができるこのルート、大好きです。



小一時間ほどのトレイルを楽しみながら弥山・八経を望むと聖宝の宿へ到着。

昔の行者さん達はこの靡で宿をとり、現在は理源大師の銅像前で行をされます。
登山者が休むタイミングにあるのもこの宿跡。
ここから始まる胸突き八丁(聖宝八丁)は一気に高度を300m上げる急登。
『よっこいしょ』と再度ザックを背負うには最適のお休みポイント。
山頂から下ってきた際には、膝を少し休めるには最適のお休みポイント。
なんちゅうか、休むのには持って来いなんです(笑)

ここからは一時間かけてみっちりと太腿を疲れさせます…。
さすがに17kgは少しペースが落ちる。
何とか休み休み一時間で山頂へ。

いそいそと小屋のチャイムを鳴らし西岡さんに素泊まり5500円を渡す。
お金を渡す時にグイっと顔を覗きこまれ『髪型変わってるから誰かわからんかったわ』と(笑)
そして今晩は個室を用意して頂きました!
そうですよね、いつも宿泊で来ても寝ずに外ウロウロしてるもんなぁ。
朝は朝でウロウロしてるし、いつ寝てるかわからんような客は個室へ押し込むのが正解!

到着してからは次のお客さんが来るまでの間、食堂で西岡さんと話し込んだ。
コーヒーを頂き2時間は話し込んだかな…。
この山域の事、動植物の保護、登山客のあれこれなどなど、
全部の話を議事録として残しておきたいくらい貴重な話を聞かせて頂いた。

話し込んでいる間に到着すると思われた奥駆出合ですれ違ったパーティー。
5時間経っても到着しません…あまりに遅いので心配しながらも
『迷い込む他の道ないのに』と冗談を言いながら夕食の支度を始められました。

外はまだ陽も高いので小屋周りの散策です。
弥山頂上の天河弁財天奥宮へ尊拝。
ここで手を合わすと自然と気持ちが『無』になります。



ちなみに弥山やら鉄山やら頂仙岳やらの坪内上のこの山域は、
坪内にある天河弁財天の所有地となります。
これ知らなかい方多いのではと思います。
国立公園内ではあるけども立派に民地となるので、テン場の500円は致し方ないのです。
焚き火も禁止されているのは理由もあったのです。


そしてもうひとつ、撮影が終わってるので大丈夫かな?
実はこの日、BS日テレの『登る女』の取材依頼が西岡さんにありました。
中山エミリが5/25に大台と弥山に登るということでロケハンに来られており、
スタッフさんとは昨年の夏に佐藤小屋でお見掛けしたので覚えていたんですコレが。
当日歩荷しましょうか?と言いかけたが、5/23~は河口湖に居るので下手な事はクチチャック。

何より嬉しいのはこの素晴らしい山を取り上げてくれたこと!
いつ放送か知らんけど見よっと。
5/25は快晴だったみたいなのでさぞかし良い画が撮れたでしょうな。

つづく

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2011/05/26

弥山⇒八経ヶ岳 5-19,20【その1】

弥山に登る時は殆どが星景写真撮影。
東西南北に開けているのと、小屋もありロケーション的には県内でも屈指。
天の川をメインに据える僕のスタイルからすれば、満月明けの星景は絶望的に明る過ぎる。
が、今回その月の在り方を覆された山行になった。



先月の深仙では寝過ごしてしまい消化不良のまま一月を過ごしたが、
今月は明け方の惑星集合や5/20未明にはハッブル宇宙望遠鏡も肉眼視できる
絶好のチャンス、何より快晴が数日続くと言う一年を通しても指折りのチャンスだった。
(前日5/19のAM3:00前後に西から東へ抜けるハッブルを肉眼視)

平日ということでトンネル前も数台しか駐車されていないだろうなと思うと
トンネルの並びは7~8台で満車。
仕方なく橋の手前に車を停めて足早に支度。
雲ひとつない快晴だったので、一刻も早く小屋に着いて外で昼寝したい!

数人のグループが今にも出そうだったので、先行し毎度の沢ルートで登り始めるも、
例年より落ち葉が多い。

沢にはまだそんなに人が入っていないのかな。

夏に向けてのトレーニングと体も作らなければならないので、
ザックをパンパンにレンズも2本入れて食料も多めの重装備に(約17kg)
三脚やらなんやかんやでいつも重めの10kgは超えてしまうので
レンズ一本増やして水4リットル追加した程度だけんども重い…。
そうこうしながら小一時間で奥駆出合へ到着。


続きは

【その2】へ

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2011/05/14

新緑の青木ヶ原

約7ヶ月ぶりに山梨へ行ってきました。
埼玉県の中学校の校外学習で、足和田山の三湖台から紅葉台へ。

当日は西から雨が近づいてきている天気予報。
当初の予定から変更しショートコースハイク。
眼前に広がる新緑の青木ヶ原と、雪解け中の富士山を望みながら。


最近の山行でようやく習慣付いてきたヤマレコ


距離にするとそんなに長いトレイルではありませんが、
足元に広がる西湖の湖面と青木ヶ原樹海。
南には朝霧高原から毛無山。
東には富士山。




この時期ならではの自然が詰まりに詰まった景色です。
夏の滞在中には星景写真の撮影に毎日通いたい位のパノラマ。
国道方面からは紅葉台まで車で登れるし、自分の足でも小一時間。

三湖台へ到着後約一時間の昼食休憩。
大室山も綺麗に見えてます。

あと2ヶ月もすれば沢山の人で賑わう雪解け中の富士山。

あやうく応募しかけたULTRA-TRAIL Mt.FUJIのコースになっている主稜線

改めて見て『応募しなくて正解』だったと思いしらされましたw

そうこう写真を撮ってると休憩も終わり紅葉台の木曽馬牧場へ下山。

天気予報からアメダスを確認すると、なんと南アルプスで大雨が遮られて止まっている!
その西側には九州まで伸びる前線に添った大雨。
生徒達を半ば脅かしながら下山w

そして到着するとほぼ同時に大粒の雨がポツリポツリと。
全国的に雨の予報だったこの日、絶妙なタイミングで晴れ間の下に入ることができ、
生徒達の日頃の行いが良かったんでしょう。
これから山中湖畔でキャンプファイヤーの予定だったそうですが、『それは無理で~!』と
夢を奪うような一言をお土産にプレゼントしておきました(最低なオトナ)


さて富士山の状況を少しレポ。
山梨側からですが、吉田口の五合目は御覧の通りです。
6合目までは若干の雪ですが、7合目辺りはまだもう少しといった感じ。
※写真右下に雲上閣と五合園

今回の震災で河口湖の観光客も閑散としている状態だそうです。
この時期溢れかえる修学旅行の学生達も同じく。


風評被害もあり今年の登山客は『半分になるか、倍になるか』だそうです。
個人的には沢山の人に富士山に登ってもらい、
『自分の今住んでいる国を、一番高いところから見下ろしてもらいたい』
こんなタイミングだからこそ…客観的に自分の住んでいる国を一度見てもらえたらなと思います。


僕も中学生の修学旅行は朝霧高原でバターを作り、五合目までバスで登り、
河口湖畔で宿泊した大変思い出深い土地です。
当時は雨で富士山は一切見ることができませんでしたが、20年後にその山でガイドをしているなんてその時の自分は想像だにしていなかったでしょう。


富士山は決して眺める山ではありません。
頂上から自分の国を眺める山です。
『登ってみたい』と思われたら是非!


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2011/05/03

深仙の宿からの星景

テン場の水問題で釈迦ヶ岳から深仙まで下りることになった前回。
千丈平からトラバースすること約40分、深仙の宿へ到着。

ここはコル(鞍部)になっていて、我々一般登山者には主にテント場として使用されている。

奥駆道の大峰第四十番行場となっていて、立派なお堂が建てられている。
(写真手前の屋根は避難小屋)

テントを張ったのはお堂の前、護摩壇をする広間。
風が強くなりそうだったので南からの吹上を防ぐにはここが最適だった。
避難小屋には数名先客がいてたので少しは心細さも紛れそう。

テントの設営を終え、今回の“主目的”となった水の確保に(笑)
何名かの方に尋ねられた香精水の場所はこちらの右奥の岩の下。
初めて訪れた人にとって探すのは困難な場所だと思う。

その右には五百羅漢。

実は昔に釈迦からこちらへ下り15時過ぎまでここに居た事があった。
その時、『ここから見る夕暮れ時、古田ノ森稜線はどんな風に浮かぶのだろう…』と想像した事があった。
今回絶好の機会が訪れ、ついに頭に思い描いていた景色を見ることが出来た。


そして、釈迦のピークを見上げると斜陽に照らされ金色に光るお釈迦様。
今回訳あってお邪魔できませんでした…。

そうこうしてウロウロしていると18時も過ぎ、お腹が空いてきた。
今回の山ご飯はスープカリー。
去年、弥山でレトルトのスープカリーを食べてからというもの、何故か山で食べたくなる(笑)
少し気温も下がってきたのでスパイスものは額に汗をかくのでもってこい。
食べ終わった頃には陽は沈み、頭上には北斗七星が瞬いていた。

さぁ、少し構図は変わるが今回の星景写真はここからだ。
天の川が東に昇るのは23時過ぎから。
南に立つのは夜半3時を過ぎたあたりから。
この日は本当に南西からの吹き上げが強く、色々と撮影に不利なコンディション。
寝る前にテスト撮影しながら数枚撮ってみた。

テント前から避難小屋を向けて

お堂から釈迦ピークへの稜線

東向き、大台方面 右には大日岳のシルエット

それっぽいのも撮らなくては…

あまり高い位置で撮影すると風に煽られるので夜中は風が止んでることを祈りつつ就寝。
風の音と気温の急降下で寝つきが悪かったせいか、3時のアラームに寝過ごしてしまい、
ハっと目が覚めたのは少し白んできた4時過ぎだった。
やってもうた…。

慌てて外へ出てカメラを向けるも天の川は空に馴染んで残念な事に。

振り返ると東の地平線には月と金星が昇っていた。

落胆しながら二度寝をするべくテントへ。
次に目を覚ますと8時前になっており、空は曇天に。

結果的に撮りたい写真が撮れなかったのは悔しいけど、
やはりこの山域の晴天の夜空は心の底から昂ぶる何かがある。
撮るべきものが定まってるってある意味幸せだな~としみじみ思った夜だった。

晴れてたらな~と思いながらいつもの釈迦の稜線を下る。
あと一ヵ月後にはシロヤシオが緑の葉をつけ始め、バイケイソウで新緑映える登山道になる。
帰りはのんびり下ったつもりも予定通りのコースタイムで終わりよければ全てヨシ。

また近いうちにお釈迦さんと天の川は再チャレンジしたい。
明日明後日と黄砂が南下するとの予報なので弥山へ行こうか計画中。
そういや去年もGWは弥山なんだよなぁ…まぁ好きな山なので仕方ない(笑)


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2011/05/02

深仙の宿でテン泊


4/29-4/30 釈迦ヶ岳へ行ってきました。
厳密に言うと釈迦をPHせずに大日岳の方へ下り、深仙の宿で幕営しました。
アテにしていた水場が根雪の為、使えなかった事がプラン変更の原因。
登る前日には纏った雨が降っており、“この時期の釈迦”でこんなことなかったのに…。
聞くところによると弥山から南方の奥駆道北斜面は未だに所々の根雪があるとのこと。
GW中に行かれる予定の方は十分に気をつけて下さい。

先にヤマレコ書いてしまったので今回は若干端折り気味です(;・∀・)





今回の山行の趣旨は山頂のお釈迦さんのバックに天の川を配した星景を撮ること。
先月買ったノースのアサルト2のデビューも兼ねて、千丈平でテン泊のはずが…。

旭登山口の駐車場へ到着は13時。
さすがにGW、他府県ナンバーで駐車場が溢れかえっている。
テン泊時はこれくらいから登り始めて大体2時間で千丈平へ到着するプラン。

70Lパンパンに詰めたザックを背負い13時20分出発。
40分ほど掛けて稜線へ出ると下山する人が続々下ってくる。
カメラを首からぶら下げた一人の方が装備を見て声を掛けて下さった。
話の流れで『千丈平の水出てましたか?』と聞くと、奈落の底へ突き落とされる返答。

『雪被さってて水とれないみたい。2、3人困ってたわ』・・・

・・・えぇぇぇぇ!
夜は熱々に煮込んだスープカリーを啜る予定でした。
夜半は5℃まで冷え込む予報だったので“お湯”の確保は切実。
『オイオイ。これどないしよ!』と不安になりながら歩みを進めるいつもの登山道。

が、古田ノ森辺りから根雪がポツポツと。

千丈平辺りを遠望すると何か白いものがある・・・ゆ、雪!
その遙か向こうに見える八経ヶ岳~明星ヶ岳間に白い雪が見える。


15時過ぎに千丈平へ到着。
いつもは汚い冬毛の鹿が登山者横目に水を飲むここもまだ残ってました。


GWということで最低でも2、3張のテントがあると思ってたのにゼロ。
水場はこんな根雪に覆われていた。

これはいよいよマズイなと思いながらしばし思案。
釈迦から下って来た方も水場を探しているのかあちこち見回している。
縦走しておられる方だったので同じくここで幕営するつもりだったんだろう。
取水不可を伝えると頂上へリターン。

話しているうちに深仙方面からトラバースしてきた親子と遭遇。
娘さんは登山道へ出れた安堵の気持ちから『あぁ!生きて帰れる!』って(笑)
思案した結果トラバースして深仙の宿へ行くしかないと思ってた矢先
『深仙の水場出てましたか!?』と間髪入れずに聞くと、

『あぁ出てましたよ^^』

水がないとさすがに写真どころではないのでお釈迦さんと天の川は次回の燃料に…。
よし、トラバースして今日のお宿は深仙でテン泊だ!

つづく



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